2019年9月22日日曜日

春野亭日乗 9月21日(土)愛知トリエンナーレ、東京戻り、曼荼羅ライブ

栄のホテル泊。
新幹線の往復チケット込みの宿泊プランで安かったのに、ホテルは快適。
昨日の東京からの移動、現代朗読ワークショップと沈黙の朗読コンサートで、ほぼ全力を出しきったにもかかわらず、ぐっすり休んで復活。
放射線治療の影響の倦怠感もほぼゼロ。

東京組の野々宮&ユウキといっしょに、まずは腹ごしらえ。
オアシス21に行って、カフェでモーニング。
混雑もなく、ゆったりできて満足。

10時に生惠さんが合流。
そのまま隣接の愛知県芸術文化センターに行き、愛知トリエンナーレを観る。
いろいろ話題になったり、問題になったり、また地元の人からは裏事情について話を聞いたりしていた。
展示も「出展辞退」の作家が多く、かなりの歯抜け状態。
いろいろ意見はあると思うが、私の個人的な意見としては、芸術表現の場に政治や社会的な体制側が口を出すのは最悪だと思っている。
自分が出展する側だったとしたら、といつも考えてしまう。

それにしても、美術展ってなんで疲れるんだろう。
無意識に集中しているのかもしれない。

いっしょにチケットを買ったはずのユウキの分が、なぜか自分だけ時間を2時間間違えて早い便を予約してあることが判明。
ユウキだけひと足先に新幹線で東京に向かった。
それにしても、ずれに気づいてよかった。

デパートの上のレストラン街で昼食。
名古屋メシはやはりこれでしょう、ということで、きしめんをいただく。

私と野々宮は16時前のこだま(プラットというプランでグリーン車でゆったりと)で東京に向かった。
吉祥寺〈曼荼羅〉のオープンマイクに参加することになっていて、出演者が少ない場合は早めに終了してしまうので、ちょっとあわてたのだが、結果的にこの日は出演者が多く、私たちも余裕で間にあった。

参加者はなぜか若い男性が多く、またギターの弾き語りが多い。
ひとり、素敵に雰囲気のある女性が座っていて、だれだろうとよく見てみると、なんと旧ゼミ生のまりもちゃんではないか!
わざわざ聴きに来てくれたんだ。
うれしいなあ。

先着していたユウキが、まず私のテキスト「マングローブのなかで」(途中まで)を朗読し、私がピアノで共演。
ユウキは居酒屋ではなく、ライブハウスのステージで朗読するのはこれが初めて。
こうやって経験を積んでいって、だんだん図太く……ではなくて豊かな表現者になっていくのだ。
今回もなかなかがんばっていた。

何人か置いて、野々宮が夏目漱石の『夢十夜』から「第一夜」を読む。
彼女から「ロックな感じで」というリクエストがあったので、私もがんがんピアノを短距離走みたいに演奏して、楽しくやらせてもらった。

なかの何人かが現代朗読と私のテキスト(SF作品)に興味をしめして、話しかけてきた。
さすがにネット時代の若者、すぐにツイッターやらブログやらで私を見つけて、朗読パフォーマンスと水色文庫作品についてツイートしてくれていたのはうれしかった。

ちょっとした「やりきった感」のなか、10時すぎ、国立帰着。
この3日間、よく体力が持った。
体調が悪い時期に重なっていたら、とてもこうはいかなかったと思う。
調子がよかったことに幸運を感じる。

現代朗読のワークショップ、沈黙の朗読コンサート、曼荼羅ライブ、その他の模様は、近く動画でも抜粋して紹介できるかと思う。