2019年9月5日木曜日

内視鏡(胃カメラ)検査を受ける(末期ガンをサーフする(3))

今日は非常に調子が悪く、なにをするにも集中力を欠いた一日だった。
これが放射線治療の副作用でなければいいのだが。
とにかく、胸のあたりに痛みがわだかまっていて、痛み止めで数時間は抑えているのだが、一日三回と処方されている回数が間に合わない。

9月4日、水曜日。午前10時。
3回めの放射線治療のために多摩総合医療センターへ。

運動をかねて歩いて行っている。
うちから1・5キロ、歩いて約20分。
途中、たまらん坂という、忌野清志郎(RCサクセション)の歌で有名な上り坂がある。
暑さの盛りをすぎたので歩いても苦にならなくなったのがありがたい。
それでも病院に着くころにはうっすらと汗をかく。

3回めともなると病院での手順がだいぶ慣れた。
再来受付機に診療カードを通し、地下1階へ。
受付カウンターでカルテをもらい、更衣室で上を着替える。
下はそのままでよい。
荷物は全部ロッカーにあずけて、病院着で治療室の前へ。

治療室内は管理区域で、自由な出入りはできないようになっている。
廊下の椅子で待っていると、技師に呼ばれるので、重々しいドアをくぐって管理区域内へ。
治療はものの10分で終わる。

  *

5月20日に喉のつかえがひどくて、近所の病院に行ってみることにした。
幸い、歩いて30秒くらいのところにメディカルセンターがあって、胃腸内科もある。
診察を受け、すぐにCT検査をしてもらった。
食道下部、胃のすこし上のあたりに、へこみのような影があるのがわかった。
数日後に内視鏡の検査を受けることになった。

内視鏡検査は30代の胃潰瘍もどきをやったときに一度だけ受けたことがあって、苦しかった記憶があるのだが、なにしろかなり昔のことだ。
近所の胃腸内科は、口からではなく鼻から挿入する細い内視鏡を使うという。

なにやら注射を打たれたり、鼻からシュッとなにかを噴霧されたり、どろっとしたものを流しこまれたりしたあと、いよいよ横になって鼻から内視鏡の管を挿入された。
モニターを見ながら、医師の説明を聞く。

あまり苦しくはない。
時々喉の奥のほうで管がさわる違和感があって、ちょっとおえっとなったりするが、口から挿入するものと比べてだいぶ楽だと思った。
それでもかなり長い時間かかったので、最後のほうは苦しくなって「早く終わってくれ」と思っていた。

医師の説明とモニター映像によると、食道の下のほうに異物が漏りあがっているようなところがあり、食道がすこし狭くなっている、それが食べ物のつかえる原因だろう、ということだった。
たしかになめらかなはずの食道が、何か所かぼこっと盛りあがっている。

念のためにサンプルを取って、組織検査に出すことになった。
内視鏡の管から別の器具を挿入し、画面を見ながら医師と看護師が連携して組織を取る。
先っちょがくちばしのようになっている器具で組織をつまみ、切り取っているようだ。
そのたびに鮮血が流れるのが見える。
それを3か所くらいおこなって、ようやく検査は終わった。

1週間後に検査結果を聞きに行った。
腫瘍は悪性新生物の可能性があり、とのことで、大きな病院に転院しての精密検査をすすめられた。
ようするに悪性腫瘍、ガンということだ。

近所がいいだろうということで、多摩総合医療センターに紹介状を書いてくれ、そちらに行くことになった。

翌週の木曜日の午後、多摩総合医療センターまでてくてく歩いて出かけ、胃腸外科の医師の診察を受けた。
あらためて胃カメラ検査を受けることが決まり、かなり暗い気分になった。
(つづく)