2018年3月26日月曜日

お金をテーマに自己共感の練習(NVC)

先日の共感カフェで「お金」をテーマにしてみた。
共感的コミュニケーションあるいはNVCの講座やワークショップでは、しばしば取りあげられるテーマだ。
つまり、さまざまな人がお金についての悩みや痛み、ブロック、躊躇など、さまざまな問題をかかえているということだろう。
そういう私もそうだ。

共感的コミュニケーションでは「お金」はニーズを満たすための「手段」ととらえる。
お金はニーズではなく、あくまでなにかを満たすための手段だ、ということだ。

お金を稼ぐことで自分はなんのニーズを満たそうとしているんだろう、とチェックしてみる。
これは比較的だれでもやれることで、やってみる価値もある。
共感カフェのような場でみんなでやってみると、自分でも気づいていなかったニーズに気づいたりすることもあるので、楽しい。

まず出てきたのは、基本的なニーズ。
安心、安全、ゆとり、平安、気楽さ、持続可能なこと。
多くの人がお金を得るための手段として、持続可能性を重視する。
会社や役所につとめる、アルバイトするといった、労働にたいしてその対価を得るという方法を取ることが多い。
それはそれで安心なのだが、今回の共感カフェに参加したメンバーたちには、さらにその先のニーズもあった。

有名な「マズローの欲求5段階説」というものがあるが、それを思いだしてもらえるとわかりやすいかもしれない。
この「欲求」の部分を「ニーズ」と読みかえると、そのままNVCの理解にもつながる。

お金を稼ぐこと、金銭的ゆとりを持つことで、さらに満たしたいニーズがある。
金銭的理由で制約されてしまうような選択肢から自由になること。
金銭的理由で楽しみを制約されないこと。
人に金銭的にも貢献できること。
チャレンジするための資金があること。
お金を稼ぐことに創造性を発揮できること。
金銭的理由でつながりを失わないこと。
影響力を持てること。
などなど。

このどれかのニーズ(あるいはいくつも、もしくは全部?)を満たすことに喜びをもって向かえるなら、お金を稼ぐ行動もいきいきと活気に満ちたものになるだろう。
またチームの場合、ニーズを共有し、ともに協力しあってがんばることができるだろう。

そんな話をしていたら、参加者と「こんなことしてみない?」というかなり具体的なアイディアが出てきた。
「これで稼げたら楽しいじゃん」
という計画。



ニーズにつながったらさまざまな手段が魔法のように飛びだしてくる、ということがNVCではよくいわれるのだが、それは本当なのだ。

心身の健康向上・調整・未病・活力向上に力を発揮する音読療法(ボイスセラピー)と、人間関係や自分自身とのつながりの質を作ることに力を発揮する共感的コミュニケーションを組みあわせていいとこ取りをするカフェ形式の勉強会、4月の開催は7(土)14時/21(土)14時/23(月)11時、いずれも約3時間です。