このたびおこなう「共感文章講座」は、私が提唱する共感の四つのモードのうちのひとつ「テキスト共感モード」について私の経験を伝え、また参加のみなさんといっしょに練習する勉強会である。
おさらいしておくが、四つの共感モードとは以下のとおり。
1. 集中共感モード
2. 表現共感モード
3. テキスト共感モード
4. 縁側(自然体)共感モード
くわしくはこちらの記事「共感的コミュニケーションにおける四つの共感モード」を参照していただきたい。
⇒ https://juicylab.blogspot.jp/2018/01/blog-post_30.html
すでに何度か開催してきたが、やるたびにわかってきたことがいくつかある。
まず、私たち現代人――とくにスマホが普及したここ数年――は日々、大量のテキストを処理し、書き、またそれでコミュニケートしているということ。
そしてこの場面でディスコミュニケーションに直面し、幾多のトラブルを抱えた経験のある人がとても多いこと(私もそのひとり)。
その経験からくる痛みが、テキストコミュニケーションにたいしての怖れをもたらし、メールやSNSでのやりとりを避けるようになったり、ブログで表現することを躊躇するようになった人がとても多いこと。
いずれも、とても残念な事態だ。
つぎに、テキストベースで共感的なやりとりをするのはとても困難で、対面でないと共感的なつながりは作りにくい、せめて電話やオンラインでのミーティングでなければ、と思っている人が多い。
私も正直、そう思っていたことがある。
が、講座をなんどか開催し、みなさんといっしょに検証していくうちに、テキストベースでも共感的なつながりを作ることは不可能ではない、ということに気づくようになってきた。
共感文章塾では、テキストにおいてもそこにあらわれ読みとることができる「感情」と「ニーズ」にフォーカスし、自分自身とのつながりと相手とのつながりを作る試みを練習する。
自分自身とのつながりが見えたとき、そこにはオリジナリティの高い、のびやかな文章があらわれてくる。
また相手とのつながりを試みたとき、それはお互いの価値観を大切にしあう思いやりに満ちたことばのやりとりが生まれる。
こういったことが、いまこの瞬間の私たちにこそ必要なのではないかと思っている。
まあなにより、私自身が必要で、役に立っているということなんだけどね。
◎3月21日:共感文章講座(自己共感を用いた文章表現)
3月21日(水/春分の日)午前11時から約6時間、共感文章講座を開催します。水城ゆう( mizuki-u.com )が長年つちかってきた文章術、指導法に加えて、共感的コミュニケーションにもとづいた共感のプロセスも取りいれたユニークな方法を練習します。オンライン参加も可。