明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉のギャラリースペースでおこなう「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演の最終回でした。
ホールが年内で閉館が決まったことによる最終スケジュールだったのです。
朗読で共演の野々宮卯妙は毎月恒例の名古屋=豊橋での共感的コミュニケーションの勉強会の巡礼から直接来るということで、私はひとりで明大前に向かいました。
18時すぎに終了後のレセプションで使う紙コップなどの荷物を持って、国立から中央線と井の頭線で明大前へ。
ホールではこれまでずっとお世話になってきた早川くんと工藤くんが迎えてくれました。
ちょうどギャラリー展示がおこなわれていて、脇谷徹さんの彫刻とデッサンが置かれていました。
展示のなかで演奏するのは、それがどのようなものであれ、私は好きです。
ただ、いつもとピアノの配置がちがうのと、椅子をどう配置するのかちょっと悩みました。
結局、椅子はてんでばらばらにあちこちに置いて、参加者に自由に動かしてもらうことにしました(結果的にほとんど動かす人はいませんでしたが)。
野々宮も予定どおり無事に到着しました。
19時半すぎに参加のみなさんが到着しはじめて、ライブ会場らしくなってきました。
このディープな内容のイベントはなかなか告知宣伝がむずかしかったんですが、今回ばかりはキッドでの最終回ということで、なじみの方や初めての方もふくめてたくさん来てくれたのと、ホールの早川くんと工藤くんも最初から最後まで付き合ってくれたのがうれしかったのです。
20時をまわって、まだ予約の方が何人か到着していなかったけれど、お話しからゆるゆるとスタート。
この公演のきっかけや経緯、そして私の個人的な挑戦についての話を、みなさんに聞いてもらうことができて感謝でした。
そして、前半の沈黙の朗読パートからスタート。
野々宮卯妙が私の書いたテキスト「悲しみの壁に希望を探す」を読みはじめ、私もしばらくしてピアノ演奏でそれに参加していきました。
後半は音楽瞑想のパートで、真っ暗ななかでのピアノ演奏。
今回はめずらしく、前半のテキストのイメージを引っ張っていて、そのまま即興演奏につながっていく感じがありました。
約1時間強のパフォーマンスが、静かな余韻を残して終了。
私も野々宮も全身全霊を投入したと思います。
終わってからはワインとつまみを用意して、みなさんと歓談。
この時間がいつも楽しみでした。
今回もみなさんと話ができて、深いつながりを感じることができて、豊かな時間をすごさせていただきました。
重ねがさね、ご参加いただいたみなさんには感謝申し上げます。
この公演は、キッドがなくなったあとどうするのかまだ決まっていませんが、よい場所が見つかればなんらかの形でかならずつづけていきたいと思っています。
どこかよい場所をご存知の方はぜひお知らせください。
また違う形でお会いできるとうれしいです。