2016年12月7日水曜日

映画:ミニミニ大作戦

2003年公開のアメリカ映画。
監督はF・ゲイリー・クレイという人で――私はまったく知りませんでした――ミュージックビデオをたくさん手がけているということです。
どうりで映像がスタイリッシュ。

主演はちょっと地味めだけどなかなかいい俳優だと私は思っている、マーク・ウォルバーグ。
そして女優がシャーリーズ・セロン。
10年以上前に公開された映画ですが、いい女優ですなあ。
シャーリーズの近年の出演作で度肝を抜かれたのが「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でした。
フュリオサ大隊長を演じていたんですが、マックスが主人公というより、完全にフュリオサ主演の映画でした。
シャーリーズが全部持っていったのは記憶にあたらしいところです。

それにしても、この邦題はいかがなものか。
なんかB級のコメディ映画みたいなタイトルになってますが、内容はかなりハードなクライムアクションサスペンス映画です。
冒頭は、金塊がごっそりためこんである、たぶんマフィアかなにかの事務所の金庫から、あざやかな手口で金庫ごと金塊を盗みだすシーンですが、凄腕チームが朝飯前といった感じでやってのけます。
が、仲間のひとりの裏切りで、父とも尊敬する仲間を殺され、金塊をすべて奪われてしまいます。
その復讐と金塊の奪還作品が本編のストーリーです。

邦題に「ミニミニ」とついているのは、たしかに改造されたミニクーパーが3台、作戦に使われて、派手なカーチェイスシーンがあるんですが、タイトルにつけるほどのことではないでしょう。
それより、どうやって金塊を奪還し、復讐をはたすか、そして殺された仲間の娘であるシャーリーズ・セロン演じるステラが、血を争えない金庫破りのプロとして登場するんですが、それがいかに仕事をやってのけるか、そこのところがストーリーのかなめなのです。
だれだ、こんな邦題をつけたのは!

最後はもちろんハッピーエンド。
信号をあやつるハッカーとか、たくさんご都合主義の展開はありますが、そこはまあエンタテインメントバカ映画ということで、最後はばかばかしくもけっこうスカッとしますよ。
ということで、暇つぶしにおすすめ。

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