2016年12月28日水曜日

2016年ラスト韓氏意拳の稽古と打ち上げ

12月23日の天皇誕生日は、内田秀樹準教練による韓氏意拳世田谷初級講習会を大原区民集会所でおこないました。
午後1時からひとコマめがスタートして、ふたコマめが終わったのが午後7時。
ほぼ6時間みっちり稽古して、もちろんくたくたになりましたが、充実した時間をすごすことができました。
内田先生、ありがとうございました。

ひとコマめは始めて間がない参加者も何人かいらしたこともあって、形体訓練から站椿へと、基礎的なことをみっちりとやりました。
その際、「状態」はもちろんのことですが、運動しているときの「ちょうどよさ」がそのつど更新されていくようすに目を向けることが重要だということです。

運動をはじめたときに、なんとなくちょうどいい感じがあると、私たちはついそれを「維持」しようとしてしまいます。
その「感じ」をなぞろうとしてしまいます。
再現しようとしてしまいます。
そうではなく、ちょうどよさは運動が進展するにつれ、そのつど、そのときのちょうどよさに更新されていく、ということです。

それはただ普通に歩いているときを見れば明らかです。
ちょうどよさがそのつど更新されて連続しているのです。

武術でもおなじで、運動状態は歩行よりもより密ではありますが、それなりのほどよさがあって、それは一種「無味無臭」で手応えはなく、ついついほかのことをやってしまいそうになるんですが、そのほどよさに注目し、それがどのように更新されていくのか目を向け、声を聞きつづけられるかどうかが、稽古のかなめとなります。
いやいや、これがなかなかむずかしい。

後半のふたコマめは技撃椿から歩法へとすすみ、さらに状態の深まり、身体のまとまり、緊迫感のなかでの運動の発生に着目しながら、厳しい稽古になりました。

私にとっては、自主稽古をのぞけばこの会が今年最後の講習となりました。
韓氏意拳をはじめて三年半をすぎようとしています。
よくつづいているな、と思う一方で、ますますおもしろくなっていく感じがしています。

講習会のあとは内田先生と私と、今年入会した金野くんの三人だけでしたが、笹塚の〈塚田農場〉でささやかに忘年会をおこないました。
ここでも終始、これでもか、まだまだ、もっともっとと、武術話がつづいたのでした。

新年の世田谷講習会は1月22日の午後の予定です。
そして国立でも駒井雅和中級教練をお招きしての講習会を1月11日の午後におこないます。
くわしくは韓氏意拳学会の公式サイト、もしくは私に直接お問い合わせください。