いわずと知れたフィリップ・K・ディックの小説が原作で、小説の邦題は『追憶売ります』。
先立って1990年にもアーノルド・シュワルツェネッガーの主演で映画化されていて、そのときもかなり話題になりました。
私も見ましたが、CGでシュワちゃんが肥満女性から変身するシーンなどが印象に残っています。
監督はレン・ワイズマンという人。
「アンダーワールド」という吸血鬼もののシリーズでヒットを飛ばして有名ですが、彼が脚本や原案、製作、そして監督で関わった大作は多く、「スターゲイト」「インデペンデンス・デイ」「メン・イン・ブラック」「GODZILLA」「ダイ・ハード4.0」などがあります。
全部観てますね、私。
このリメイクの「トータル・リコール」は原作に比較的忠実ということですが、そのビジュアルはなかなか迫力があります、CGだけど。
建造物や飛行物体などマテリアルの作りこみは半端ではなく、とくに地球の核を通って移動する手段として使われているエレベーターの造形や動きには目をみはります。
ただ、ブレードランナーをはじめとする多くのカルトSF映画の影響がもろ見えで、とくに市街地の雰囲気はブレードランナーそっくりです(もっと作りこまれているけれど)。
ともあれ、シーンごとの「絵」を楽しむSF映画としては、十分にゴージャスなものに仕上がっていると思います。
私は楽しめましたよ。
主演はちょっと地味な感じのあるコリン・ファレル。
「フォーン・ブース」が印象的だったのと、映画版「マイアミ・バイス」では陰のあるキャラクターをなかなか公演していたのが記憶に残っています。
女優はケイト・ベッキンセイルとジェシカ・ビール。
どちらも悪くないです。
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