こちらでは隔月のペースでこれをやらせてもらっています。
もう随分ながくつづいてますね。
たぶん四年とか五年とか。
この日はNVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)の経験者ひとり、NVCを知っていてマーシャル・ローゼンバーグのビデオ映像を何度も見て勉強している人ひとり。
あとはまったく初めて接する人ばかりでした。
初めての方がいる勉強会では、私はいつも、共感的コミュニケーションとはどういうものなのか、私たちがふだんやっているコミュニケーションはなぜ共感的ではないのか、だれかに共感するとはどういうことなのか、共感の目的はなんなのか、といった「前提」のようなものを話させていただくんですが、毎回それをちがった表現でおこなうことがチャレンジであったり、楽しみであったりします。
いつもできるだけみじかい時間でこれを表現することを試みています。
そのあとは、みなさんの具体的な事例にそって共感のプロセスを学んでいったり、あるいは実際に共感的に話を聞くことをします。
今回もひとりの方が、とても信頼していた同僚から酒の席で信じられないようなひどいことをいわれた経験について、話を聞かせてもらいました。
このところ、私がだれかの話を共感的に聞いているようすを観察することそのものが学びになる、といってくれる人が増えています。
うれしいことです。
私ももちろん完璧ではありませんし、ふだんはなかなかそのように人と接することがむずかしいと思っていますが、いざこの場面では共感が必要だなと感じたら、長年練習してきたスキルを駆使して話を聞くことに集中できることが、最近すこしはできるようになってきたようです。
NVCの勉強をしているけれど、実際に共感的に話を聴き、共感的につながりが生まれる場を目撃したのはこれが初めて、というような人も時々います。
共感的コミュニケーションはなにより、実践が重要です。
うまいもへたもなく、とにかく自分が学んだことをやってみる、そしてうまくいかなかったり、うまくいったり、といった経験を積んでいく、そのことでしか身につきません。
うまくいかなかったら、そのときは私のところに来て泣けばいいのです。
つぎはどうすればうまくいくのか、いっしょにかんがえたり、練習してみましょう。
今回も何人かのお話を共感的に聴き、最後はオハナでの勉強会がいつもそうであるように、野々宮卯妙の朗読と私の音楽演奏のミニライブをおこないました。
演目は夏目漱石の「夢十夜」から「第二夜」。
このライブも、じつは共感的に表現を受けとる練習なのでした。
カフェ・オハナでの次回の勉強会は、2月7日(火)の夜です。
でも、だいぶ先のことなので、それまでにしばしば開催されている勉強会に、できれば何度かつづけて参加してもらえると、学びが進んでいいと思います。
年内にもあと何回かあるので、お目にかかりましょう。
◎国立での共感茶話会(12.25)
おたがいに深く聴きあうことのできる場で自分自身の価値とニーズにつながるためのサポートを水城ゆうがおこなう、国立での茶話&勉強会です。ミズキランチ付き。カフェタイムからの参加もオーケーです。今回は終了後、クリスマスパーティーをやります。参加自由。