2016年12月10日土曜日

富士見台の高齢者介護施設でのいきいき音読ケア

毎月恒例になっている富士見台の高齢者介護施設でのいきいき音読ケアワーク、今月も行ってきました。
この季節、風邪やインフルエンザが流行して、ときにはワークが休みになることがありますが、今年はみなさんお元気で、おなじみになった方々と会えるのが私も楽しみにして行きました。

このところ、私と音読療法士の野々宮とふたりで行くことが多く、今回もそうだったんですが、音読トレーナーやボイスセラピー講座を受講した人が見学したり、サポートで参加してくれるのは大歓迎です。
まさに音読療法の「現場」なのです。

今回も行ったら大歓迎の風で、おなじみになった方々が「お待ちしてました」「楽しみにしてました」とおっしゃっていただいて、うれしかったのです。
最初のころは一か月に一回のことなので、なかなか覚えてもらえなくて、毎回あらたにリセットしてスタートする、みたいな感じだったんですが、このところ積み重ねていく感じがあってやりがいがあります。
呼吸法についても、ある程度覚えてくれているようで、毎日やってくれている人もいるみたいでした。

ワークにはいるまえに顔なじみの方と雑談をかわすんですが、それがまた楽しいんです。
さまざまな経験を積んでこられた方たちとの話は、ときにびっくりするようなエピソードも飛びだして、興味がつきません。

いつまでも話していたいような気持ちを切り替えて、呼吸法から音読療法のワークにはいっていきます。
今回の音読テキストは、唱歌の「冬景色」の歌詞を使いました。
日本の冬の、朝、昼、晩の風景を描写した歌詞で、歌ってももちろん楽しいんですが、内容を味わいながら音読するのもいいのです。

みんなで声を合わせて読む、リズムを取って読む、リズムを変えて読む、ときには輪唱のようにリズムをずらして読む。
最後には歌いますが、いきなり歌うことには抵抗がある人がけっこういらして、
「私は音痴だから」
「声が出ないから」
と尻込みしたり、あるいは逆に得意な人は他を圧するような朗々とした声が歌いあげて、まわりの人が萎縮してしまったりと、いろんなことが起こってしまいます。
音読療法のプログラムはそういうことがないように作られています。

今回も最後はみんなでしんみりを歌って終了。
ケアワークではあたたかなつながりが生まれるので、いつも去りがたい気持ちになってしまうのが難といえば難。

新年は10日(火)の午後にまたお邪魔する予定です。
音読療法に興味がある方は、1月20日(金)夜に新代田でボイスセラピー講座を開催しますので、お越しください。

ボイスセラピー講座@新代田(1.20)
呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を、半日で学び身につけるための講座です。この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。1月20日(金)19時から新代田駅すぐ近くの会場にて開催。