2011年8月16日火曜日

三軒茶屋〈羊羊〉怪談朗読ライブに行ってきた

福豆々子、唐ひづる、玻瑠あつこが、不定期にやっている三軒茶屋のジンギスカンの店〈羊羊〉での朗読ライブに行ってきた。
今回のテーマは、季節柄、怪談らしい。
店は10人も入れば一杯のこじんまりしたキャパで、もちろん満席。

演者三人は浴衣姿。さすがに着こなしはばっちり。よくお似合いだ。
そんなビジュアルも楽しい趣向だが、いざ始まってみると、笑いあり、哀愁あり、恐怖ありの、エンタテインメント感ばっちりの朗読をたっぷり聴かせてもらった。
決めごとがあまりないにも関わらず、演者同士と客がシンクロしてパフォーマンス空間を作っていくという現代朗読の手法を用いながら、エンタテインメント方面に突出している。私も多いに笑わせてもらったり、突っ込みを入れさせてもらった。

朗読ライブというと、とかく、きちんとかしこまって静かに聴く、という感じがあるのだが、ここでは飲みながら、会話しながら、小芝居に突っ込みを入れながら、ほかのお客さんともコミュニケートしながら、まるで音楽ライブを聴きにきたかのように楽しく盛り上がったのだった。
最後の演目は落語の「三年め」と漱石の「夢十夜・第一夜」をたくみに組み合わせたテキストだったが、それに店主のパーカッションが加わって、充分に楽しませていただいた。

次回はいつになるのかわからないが、このユニットは〈羊羊〉という場だけでなく、店を飛びだして、また他の朗読者や演奏者をも巻きこんで、さらに広がりを作ってくれるとうれしいものだ。