2017年5月14日日曜日

サーファーとしての共感コミュニケーター

人生を海にたとえてみます。
荒れているときもあれば、静かなときもあります。
どちらのほうがいいですか?

と訊くと、多くの人が「静かな海のほうがいい」とこたえるかもしれません。
人生が平静で、安定していて、波風立たず、いつも落ち着いて安心していられることを多くの人は望むかもしれません。
でも、あなたがもしサーファーだったらどうでしょう?

サーファーのあなたが海に出てみたら、まったく波がなく、鏡のように静かだったとしたら、かなりがっかりしませんか?
サーファーのあなたにとって、波が十分にあって、適度に荒れていることが望ましいのです。
より腕のあるサーファーだったら、海が荒れれば荒れるほどわくわくするかもしれません。
荒波を乗りこなす喜びと挑戦がそこにあるからです。

自分の力で自分の人生を波風のないものにすることはできません。
人生はそもそも、予測のつかないものです。
静かなときもあれば、荒れたときもあります。
それはすべての人に平等です。
だったら、サーファーとして荒波を乗りこなす方法を身につけたほうが楽しくないですか?

共感的コミュニケーション/NVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)は、いわば人生という荒波を楽しむサーファーになるための方法です。
生きていると、どんなに平静を保とうとしても、さまざまなことが起こります。
だれかと対立したり、理不尽な事件に遭遇したり、また自分自身のなかにもさまざまな感情が湧きおこって揺さぶられます。
ときにそれは見上げるばかりの大波として私たちの前にそびえ立ちます。
さて、どうしたものでしょう。

そこから逃げたり、固まったりするのではなく、サーフボードの上に立ちあがって、波に乗るのです。
サーフボードは「共感的コミュニケーション」という名前がついています。

静かな海も、荒海も、ともに自分の人生にはちがいありません。
いずれにしても、しっかりと向き合い、いまこの瞬間の自分自身のいきいきした生命を味わいつくしたいのです。

国立での共感カフェ(5.21)
5月21日(日)16時から、おたがいに深く聴きあうことのできる場で自分自身の価値とニーズにつながるためのサポートを水城ゆうがおこなう茶話&勉強会を開催します。