2017年1月21日土曜日

映画:スター・トレック、イントゥ・ダークネス

子どものころ、夢中になってテレビにかじりついて観ていたシリーズ。
「鉄腕アトム」「エイトマン」「宇宙少年ソラン」「サンダーバード」「タイムトンネル」「スパイ大作戦」そしてこの映画のもととなった「宇宙大作戦」。

2009年公開の「スター・トレック」と、2013年公開の「イントゥ・ダークネス」の2本をつづけて観ました。
ともに監督はJ・J・エイブラムス。

テレビシリーズのあとに、おなじ配役で映画も何本か作られましたが、この2本はそれらとはギャップがある、いわば現代版リメーク。
配役がまったく変わっています。
カーク船長といえばウィリアム・シャトナーでしたが、現代版ではクリス・パインが演じています。
スポックといえばレナード・ニモイでしたが、現代版ではザカリー・クイントが演じています。
ただし、レナード・ニモイも老いたスポック役で出演しています。
そしてニモイは2015年にすでに他界しました。
ほかにもおなじみのキャストは、ほとんどが別の俳優が演じています。

映像も大幅にクオリティがあがっていて、模型を使った特撮から、CGを駆使したゴージャスなものになっています。
ただ、模型もかなり使っている感じがします。
そのあたりはフィルム撮影にこだわったJ・J・エイブラムスの色が出ているかもしれません。

ストーリーは「スター・トレック」と「イントゥ・ダークネス」ではつながりはほとんどありません。
前者はカークがUSSエンタープライズ号の船長になる、いわばデビュー戦の話。
後者はすでに船長になっていて、その後の宿敵となるカーンとの戦いの話。
映画としてどちらがすぐれているかというと、私は前者に旗をあげます。

後者は壮大な宇宙艦隊と強大な敵という設定なのに、結局のところ、局所的な撃ち合いとか、個人的な殴り合いで「おい、それで解決しちゃうのかよ!」というせせこましい作品作りでかなり失望。
殴り合いとか撃ち合いとか、もういらねーよ、映画に。
あと、カーチェイスも。
「イントゥ・ダークネス」にはカーチェイスこそありませんでしたが、「スター・ウォーズ」で使い古された宇宙船チェイスが出てきてうんざりします。

すでにこのシリーズの最新作「ビヨンド」が公開ずみのようですね。
まあ観ますよ、観ますけどね、期待してませんよ、はい。

【メールマガジン「水マガ」毎日配信中】
水城ゆうの現在の活動にかかわるすべてのものについて、テキストコンテンツとして毎日配信しています。長編小説『大きな川と雪のものがたり』連載中。
登録はこちら