2016年8月2日火曜日

羽根木退去、音楽瞑想と朗読生活の合同ワーク

昨日7月31日は都知事選挙の投開票日でした。
そんななか、私は羽根木の家からの最後の荷物とともに、国立の知人の家へと移動しました。
天気予報では雨まじりの、夏にしては涼しい日となっていましたが、じっさいには30度を軽くこえる猛暑で、たしかに一時的に雨は降りましたが、それがかえって蒸し暑さを増したほどです。

7年間住み、さまざまなイベントをおこない、またさまざまな団体やコミュニティ活動の拠点となった羽根木の家を退去するにあたっては、さぞかし感慨深いものがあるんだろうなと予想していたんですが、実際には荷物を完全に撤収することがあまりに大変で、感慨にふけっている暇などありませんでした。
またこの一ヶ月は退去の準備が本当に大変だったし、退去前日の30日にはお別れフェスを開催しておおぜいのみなさんにお別れに来てもらったりしたので、お別れのためのプロセスは自分のなかで十分すぎるほどにおこなっていたということもあります。

それにしても、お別れフェスには本当にたくさんの方においでいただき、退去の感慨とは別にあらためて感慨深いものがありました。
この家でほんとうにたくさんの人と関わり、いろいろなことが生まれ、消え、そしていまも継続しているんだなあということに、感慨というよりあらためてびっくりしました。
関わっていただいたみなさんにあらためて感謝の意を深くしています。

羽根木の家から退去するというのは、世田谷区民でなくなるということも意味しています。
井の頭線の隣の駅である明大前からは、今年いっぱいで〈キッド・アイラック・アート・ホール〉がなくなります。
ここでもたくさんの公演をやらせていただきました。

そのうちのひとつである「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演は、昨年2月にギャラリースペースにピアノが設置されたことをきっかけに、かなり頻繁におこなってきたものですが、そのなかで成熟したノウハウが音楽瞑想ワークショップとしてスピンアウトし、6月には代田区民センターの地下ホールで初開催しました。
それを、今回、下北沢区民集会所の地下ホールでふたたびおこないます。
これはもともと、羽根木の家でなくてもやれるイベントです。

羽根木の家でずっと開催してきた「朗読生活のススメ」という講座を、今回は特別編としてこの音楽瞑想ワークショップと合体させます。
自由に使える拠点がなくなったいま、「朗読生活のススメ」などの羽根木でおこなっていたイベントを今後どのように開催していくか、まだ手探り状態ですが、この試みの最初でもあります。
興味をおぼえた方はどうぞいらしてみてください。
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羽根木の家での活動については、あらためてゆっくりと総括してみたいと思っています。
きっと本を一冊書けるくらいの内容がぎっしりと詰まっている予感がしています。