げろきょこと現代朗読協会にはさまざまなニーズを持った人がやってくる。
朗読はもちろんのこと、テキスト表現、音楽、共感的コミュニケーション(NVC)などなど、いずれにしても学びと好奇心のニーズに満ちみちた人たちだ。
もちろん私もその一員だ。
げろきょの活動拠点は世田谷・羽根木にある築80年の古民家で、この季節になると、なんと掘りごたつが設置される。
掘りごたつのなかには猫アイドルのムイちゃんがいる。
猫、古民家、掘りごたつ、学びと好奇心、共感的につながった仲間たち。
いいでしょう?
というような話をしたいのではなくて、標題について書きたいのだった。
朗読といっても、みなさんのやりたいことはさまざまなバリエーションや温度差がある。
バリバリにライブや公演をやりたい人もいれば、オーディオブックを作りたい人、ただなんとなく参加している人、おもしろそうなことがあれば首を突っこみたいけれど自分からは積極的に動きたくない人。
いずれの参加方法もげろきょでは「あり」で、許容されているし、なにかを強制するようなこともない。
それぞれがそれぞれのやりたいことを、やりたいようにやるというスタイルで全体が動いている。
最近、ラジオドラマを作りたいという人たちが何人か出てきた。
実際に収録をやってみたりしている。
また過去にはネットラジオを定期的に放送していたこともあって、そのときのコンテンツが「アイ文庫オーディオブック・ライブ」としてダウンロードサイトで販売されている。
ライブ表現とはちがって、録音・収録される音声コンテンツを作りたいという人は多く、また私も嫌いではない。
ただ、これをやろうとすると、これまで機材の扱いから音響のセッティング、編集、マスタリング、そして演出や企画・制作にいたるまで、すべて私ひとりの仕事としてのしかかってきていた。
そのために息ぎれしてやめてしまったものが多い。
このたび、それら私ひとりが担当していた技術を、みんなで共有して、私だけでなくだれかが何人かいれば収録コンテンツを作れるようにしよう、ということになり、げろきょ内で「放送部」を立ちあげることになった。
放送部は「げろきょチャンネル@羽根木スタジオ」としてさまざまなコンテンツを送出していくことをめざす。
予定としてはいまのところ、
オーディオブック
公開録音ライブ
ラジオドラマ(シナリオライティングを含む)
などをかんがえている。
高品質のオーディオブックを収録製作するノウハウを、読み手とディレクターの両面からサポートしているのが、「オーディオブック収録製作コース」だが、こちらのアウトプットとしてどんどんオーディオブックを作っていきたい。
以前おこなっていたネットラジオ放送を、公開録音ライブとしてある程度定期的におこない、そちらで収録されたおもしろいコンテンツはどんどんオーディオブック化したり映像化していきたい。
次世代作家養成コースから生まれてくる書き手や作品とリンクし、随時ラジオドラマを製作し、ネット配信していきたい。
これらに興味のある人は、一度げろきょゼミに体験参加してみるべし。
どなたも歓迎なのだ。