写真もスケッチ感想としていただいたものです。
なお、次回の公演は12月11日(金)夜の予定です。
詳細と申し込みはこちらからどうぞ。
◎こうした朗読の会は初体験でしたが、(静かな)驚き!!! こういうアートもあるんですね! 野々宮さんの朗読、声の表現、情感、本当に素晴らしいです。すっぽりとその世界に入り込んでしまいました。「待っている」にあれだけの表現があるなんて、「待っている」の数だけ違う情景が見えました。ずーっと眠る寸前のまどろみの中にいるような感覚で聞いていました。ピアノの音も曲も素敵でした。あの曲、好きです! 本当に素晴らしかったです!!!
◎すっぽり浸かっていた。もっと長い時間つかっていたかった。何だかんだ言葉が出てきていた気がするが、よく覚えていない。たしかにおふろにつかっていた後のような少しの疲れを感じる。体と声と音のコラボレーション? というものをこういう形で初めて体感して、これを感想として表現する術さえもっていない自分を思っている。のが、今の自分。
◎暗闇の中で、体の芯がたたかれるような気持ちでピアノが聞こえてきました。なかなか最近は真暗の状態がないですよね。真暗になってからやっと体の中が波うっている感じに気が付きました。
◎音にあこがれているものですから、音のみのアプローチというものへの挑戦をしてみたいと思ってみたり、みなかったり。難しさを感じてしまうのです。表現者・芸事をやっておりますと、どうしても色々と考えてしまうのです。このふとももで書いているこの文字達も気になってしまう次第です。とにもかくにも、目を使わなくてよいという、表現のあり方に、あこがれる思いがコンコンと湧いております。音の深み、繊細さを、また探り入りたいと……いい刺激となりました。
◎この日ギャラリー内は、珍しく展示作品が無く、朗読者とピアニストと観客の距離が、より短く感じました。朗読が始まると、言葉の力でギャラリー内に厚い氷と肺の中まで凍りつきそうな感覚に陥りました。個人的に、前半のテキストのイメージにひっぱられながら、一瞬、ここではないどこかに飛んでいってしまいそうでした。
朗読が徐々に消え入り、室内の灯りが全て落とされると、いっせいに屋外のあらゆる音が耳によりはっきりと聴こえてきます。それにピアノが加わり、壁にぶつかりはね返る音が雨のように ぱら ぱら ぱら ぱら と降ってきました。闇に光がさした瞬間、私たちの足元にはたくさんのいろいろな粒が転がっているのかもしれません。そういうものごとを見逃さない、というよりは、気づける日々でありたいなと感じたひとときでした。何か特別に「すごい」ことが起きるわけではありません。ただそこにいるという現象がこの朗読×音楽なのではないかと思います。