2015年11月6日金曜日

久しぶりに中野まで韓氏意拳の稽古に

一昨日・水曜日の夜はひさしぶりに中野まで韓氏意拳の稽古に行ってきた。
内田秀樹先生のご指導による会員クラスだったので、最初から基本拳式からはいる。

韓氏意拳はその基本であるところの「状態」をもっとも重視していて、それを練るための站椿や試力を入念におこなう。
が、もちろん拳法としてもちいるための「式(型のようなもの)」もあって、稽古がすすんでくると歩法や技撃椿、拳式へとすすんでくる。
なんとなく拳法らしくなって、ちょっとわくわくするのだが、そんな気分でやっているとたちまち落とし穴に落っこちそうになる。
動きがある分、そちらに取られて状態や身体の声から目がそれてしまうのだ。
より深い集中と密度の濃さが要求されることに、たちまち思い知らされる。
そして動けなくなる(笑)。

拳式として動くためには、さらにさらに深く深く状態へと進入し、思考をてばなして身体への注目をそらさないでいるしかない。
安全な日常生活のなかでぼんやりとしか感じていない自分の身体が、まったく別の感覚として浮かびあがってくるのが垣間見えるときがあって、それはそれはおもしろい(そしてしんどい(笑))。

一昨日もちょっと体調が低調だったこともあって、最後は早めに帰らせてもらったのだが、駅まで歩く10分ほどの道のりが「大丈夫か」と心配になるほどしんどく、くたくたになってしまっていた。
しかしそれはけっしていやな疲れではなく、自分のほんとうの身体と一瞬でも出会えた楽しさを内包する疲れだった。

毎日のこのくらいの密度のある稽古が自分ひとりでもやれるといいのに、と思う。
そして韓氏意拳はそれができるすぐれた体系であるはずなのだ。

※私の活動拠点である世田谷の「羽根木の家」でも、内田秀樹準教練による韓氏意拳の体験&初級講習を11月29日(日)に開催します。
どなたでもご参加いただけます。
興味のある方はこちらをどうぞ。
⇒ http://www.roudoku.org/ws/1511_hsyq