2016年公開の合衆国映画。
先日、「ジェーン」という女性が主人公の西部劇映画のレビューをしたばかりだが、それを作った監督のことが気になったので、おなじ監督の作品のものを観てみることにした。
監督はギャヴィン・オコナー。
主演はベン・アフレック。
いいじゃないですかー、この配役。
会計士でありながら裏の顔を持つ男の役を演じている。
しかも幼少のころから精神に障害を持ち(高感度自閉症)、それを乗りこえるために非常にストイックな生活をしているという複雑なキャラクターだ。
ほとんどが無表情の陰翳の強いキャラクターだが、そのなかでも微妙な変化で見せてくれる。
マット・デイモンと脚本を書いて出演もした出世作「グッド・ウィル・ハンティング」でも、非常に抑制のきいた好感のもてる演技を見せてくれたが、このあたりがベン・アフレックの持ち味なんだろう。
脚本も監督もつとめる多才な役者で、いまでも押しも押されもしない大ハリウッドスターといっても過言ではないが、彼のキャリアには影の部分もある。
たとえば「デア・デビル」は大コケした。
私は好きだけどね、「デア・デビル」。
また私生活でも結婚、離婚を繰り返し、またアルコールやギャンブルの問題も抱えているという話だ。
そういうことが演技の深さに関わっているのかどうかはわからない。
「ザ・コンサルタント」なんて日本題がつけられているけれど、原題は「The Accountant」つまり会計士。
ギャヴィン・オコナーの最新作ということで、ストーリーもアクションもなかなか見ごたえがあった。
お色気はまったくなし。
ただ、アナ・ケンドリックという助演の女優さんがなかなかよかったな。
彼女が出演しているほかの映画も探して観たくなった。
勢いで同監督の「ウォーリアー」という2011年公開の映画も観たけれど、こちらはちょっといただけない。
レビューも書かない。