2018年5月17日木曜日

非常に濃い現代朗読ゼミだった

現代朗読のゼミにはさまざまなニーズの人が参加してくれる。
オーディオブックを録りたい人、ライブをやりたい人、地元の朗読サークルでのびのびとした現代朗読の方法を試してみたい人、朗読のコミュニティを主催してみたい人、なにか表現をやってみたいけれどまだ見つからずとりあえず朗読が簡単そうと思って来た人、などなど。
どんなニーズを持った人が来ても、ゼミでやることはひとつ。

身体と声の一致をこころみ、いまこの瞬間の自分自身の生命現象をとらえながら、オリジナルな表現を探求すること。

文字で書くとなにやらむずかしいが、やっていることはごくシンプルな身体と声のエチュード。
現代朗読には基礎トレーニングとしていくつかのエチュードが用意されている。
なにかを読みながら身体を動かしたり、観察したり、群読したり。
それを通して各自が自分自身を観察し、そこになにがあるのか、どんな可能性があるのかを試してみる。

この手法はますますシンプルになっている。
前回のゼミも、初参加の人、地元で朗読教室に通っているが別の方法を試してみたい思っている人、そして継続的に一冊の本の朗読に取り組みそれをYouTubeで発表している人、など、ニーズの異なった人たちが参加した。
しかし、おこなうことはひとつ、現代朗読のトレーニングと自分自身の観察。

とはいえ、いっしょに参加している人がなにかを読むのを聴いたり観察したりするのも、多くの気づきがもたらされる。
そこがゼミのいいところだ。
とくにニーズが違っていると、自分には思いもよらないアプローチが聞けたり、またその人たちと声を合わせて群読エチュードをやってみることで、多様性と、自分自身のオリジナリティにあらためて気づいたりする。

前回もそんな時間となった。
今後もどんなニーズであれ、とにかくなにか読んで表現してみたい、声で表現してみたいと思っている人は、試しに来てみてほしいと思うのだ。
みなさんがいきいきと自分の全能力を発揮して表現していくためのお手伝いを、私は全力でさせていただこうとわくわくしている。


5月19日:現代朗読ゼミ
朗読や群読などの身体表現を用いていまこの瞬間の自分自身をのびやかに表現するための研究の場・現代朗読ゼミ、5月の開催は19(土)/26(土)、それぞれ10時半から約2時間。