現代朗読の野々宮卯妙といっしょにおこなう無料コンサートが、いよいよ明日になった。
場所は国立市公民館(JR国立駅徒歩5分)、時間は夜7時半から。
世田谷区羽根木から国立に越してきてもうすぐ2年だが、長年住みなれた世田谷からなかなか活動の根を国立におろすことができずにいた。
そこでみなさんに少しでも知ってもらうために、そしてこの2年のあいだにも深化した私たちの表現活動を見ていただくために、いまは地元となった国立市の公民館で無料コンサートを開催することにした。
これまで述べてきたように、現代朗読というのは朗読の「伝達」の側面より「表現」の側面にスポットをあてた行為だ。
なにを読むか、より、読んでいる自分がどのようにそこに現れているのか、どのように読んでいるのか、を伝えることを重視している。
当然、読み手は自分自身を把握し、注意深い身体性が必要となる。
言語表現というより身体表現としての朗読がそこにはある。
こういうことをみなさんに知ってもらうには、実際に見て聴いてもらうのが一番だ。
当然、そのような表現を好まない人もいるだろう。
が、読み手がいきいきと自分自身を表現し、あらかじめ用意されたものではなくその瞬間瞬間の変化や流れを重視した即興性をもって朗読する姿を、よしとしてくれる人も(少数派ながら)いる。
そういう方がもし明日おいでいただけたらうれしい。
いずれにしても、現代朗読を表現するチャンスを作り、実際に知ってもらうのが一番だと思ったわけだ。
一方で私自身は朗読者ではないので、朗読演出や原作者として関わり、また共演者としてピアノ演奏でその場に立ち会う。
このような機会を持てることは大変幸せなことだと思う。
事前の告知宣伝が行き届かなかったので明日はあまり多くの人においでいただけないかもしれない。
しかし、このようなありがたい機会にひとりでも多くの人に知ってもらい、あるいは旧知の人にも深化や変化を見届けてもらえることを願っている。
ご都合つく方は、ぜひともおいでいただきたい。
終演後も、会場を片付けながらではあるかもしれないが、ゆっくりお話させていただく機会がありそうだ。
お目にかかるのを楽しみにしている。
◎5月22日:朗読とピアノの夕べ@国立市公民館
仕事帰りに、くつろぎの時間に、ふらりと立ち寄っていただける現代朗読協会のコンサート「朗読とピアノの夕べ」を、5月22日(火)夜、国立市公民館地下ホールにて開催します。どなたも歓迎、無料です。