2018年5月28日月曜日

「男」という暴力装置

男は男性であるというだけで、その内側にどれだけ繊細でやさしい心根を持っていたとしても、この社会では一種の暴力装置として働いてしまう。

私も男としてこの世に生を受け、生まれたときから、
「男の子でしょ」
「男なんだからしっかりしなさい」
「男らしくなりなさい」
「男のくせにめそめそするな」
と、さまざまに暴力的な教育・指導を受けつづけ、また自分自身も無自覚にそのようにふるまったり、そうなることをめざしてがんばったりしてきたと、いまとなっては気づくことができる。

共感的コミュニケーションの学びと場づくりをはじめたとき、そもそも水城「雄」というオトコオトコした名前が嫌で、わざと「ゆう」とひらがなに開いたりした。
すると今度は私のことを女性だと思いこんでしまう人がいて、実際に勉強会などで会ったりすると「男性だったんですね」とショックを与えてしまったり、ぎゃくに私自身がショッキングだったりすることがしばしばあった。

男性、女性、ということにかぎらず、あらゆるラベリング行為はその人の人間性を覆い隠してしまう。
だれもがついやってしまうラベリング行為は、しかし社会を理解し、社会性をもって生きていくためには必要な面もある。
だから、必要なときには自分がおこなっているラベリングに気づき、それを手放し、相手の真の人間性を見てつながることができる、という選択肢を自分のなかに持っておきたい。

ラベリングを超える最良の手段のひとつが「共感」だろうと思う。
「男」というラベリングを受けている者が、自分自身にどのように共感し、相手にどのように共感していくことができるのか。
そこに男女という性差を超えた理解とつながりの可能性はあるのか。

生理学的な男性だけでなく、自分が男性だと思っている人、男性性を意識している人など、さまざまな人がいるかもしれないが、そういった人たちを対象とした共感的コミュニケーションの勉強会を開催することになった。
いっしょにナビゲートしてくれるのは、くまさんこと大間哲さん。
ニックネームからわかるように、ガタイの立派な、髭面の、見るからに男性という人だ。
私の勝手な想像だが、彼もまた男であるということだけでこれまでさまざまな経験をしてきたことだろうと思う。

こういった私たちの経験と、参加のみなさんの経験を合わせ、また参加者は男性(男性性)に限定した場で、心おきなく検証と学びを進めていきたいと思っている。
興味のある方はどうぞお越しください。
また、男性パートナーや知り合いが興味を持ちそうだと思う女性の方は、お知らせしてあげてください。
この学びを必要とする多くの人に情報が届くことを願っている。

6月8日:共感男塾@世田谷
男性(もしくは男性と自認している人)限定の共感的コミュニケーションの勉強会を、6月8日(金)19時半から下北沢駅徒歩7分の会場で開催します。案内人は水城ゆうと、くまさんこと大間哲のふたり。男性ならではの共感の悩みに挑みます。