2016年9月17日土曜日

組織から円満に抜けたい

会社やボランティア団体などのなんらかの組織、あるコミュニティに所属していて、しかしなにか事情があってそこを抜けたい・脱退したいというとき、だれしもそれがトラブルにならず、後味が悪くなることなく円満に進むことを願うと思います。
しかし、往々にしてそれはトラブルを引きおこし、ひどい場合は対立を生んで二度と顔を合わせられないような関係におちいってしまうことがあります。
こういった事態を避けるにはどうしたらいいのでしょうか。

共感的コミュニケーション(NVC)ではいつも、つねに、「お互いのニーズを大事にする」ことを心がけます。
これを私なりに具体的な表現に翻訳すると、たとえば話しあいの場などでは、
「こちらと相手のニーズをあきらかにして、テーブルの上にいつも出しておく」
ということになります。

手順としてはつぎのようになります。

 1. 自分のニーズにつながり、明らかにしておく。

 2. 相手のニーズを推測する。

 3. 相手に共感し、相手のニーズを聞く。
 この時点で相手のニーズがテーブルの上に乗ります。

 4. 自分のニーズを相手に伝える。
 この時点で自分のニーズもテーブルの上に乗ります。

 5. 相手のニーズを尊重しつつ、自分のニーズにしたがったリクエスト(組織をやめたいこと)を伝える。

このとき、相手がまだ聞く耳を持たず、自分のリクエストを受け入れてくれないことがあります。
それはこちらが相手にまだ十分に共感できていない証拠です。
相手に十分に共感し、相手が相手のニーズにつながるお手伝いをしましょう。
そのお手伝いは、こちらのニーズを相手に聞いてもらうためにどうしても必要なことなのです。

相手がこちらのいうことを聞いてくれないと、相手にたいして腹が立ちますが、それは相手のせいではなく、こちらのニーズと感情の問題だということを知っておく必要があります。
こちらのことを相手に伝えるためには、まずは相手とのつながりを「こちら側から」作っておく必要があるのです。

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