それ以前はパソコン通信の時代で、ニフティサーブやビッグローブという大手のサービスや地域のBBSと呼ばれる小さなプロバイダを利用していました。
最初にどこのサーバーに自分のサイトを置いたのか、いまとなっては覚えていないんですが、初期のHTMLで記述したファイルを自力でFTPでサーバーにアップロードしたことは確かです。
その後、レンタルサーバーではありますが自分のドメイン「juicylab.com」を取得し、いまに至っています。
途中、自前の独自サーバーでサイト構築を試してみたこともあります(あまりに大変でやめましたが)。
初期導入者のジレンマですが、最初から手作りでなんとかやってきたものだから、手打ちのいいかげんな記述ファイルをどんどん増やしていったあげく、収拾がつかなくなって、なにがなにやら、どこがどうリンクしているのやら、わけがわからなくなって、ついには自前のサイト構築をあきらめて、ほぼ全面的にブログサービスに移行しました。
これが10年近く前かな。
ふと気がつくと、ここ一年くらいの間にクラウドサービスが劇的な成長と進化をとげ、それにリンクしたアプリケーションも使い勝手のいいものがたくさん出てきました。
ウェブサイトを作るのも、DreamWeaver などというプロ仕様の難しそうなものだけでなく、コード記述の知識が一切なくてもDTP感覚でやれるものが出ているではないですか。
私が注目したのは、アドビのMuseというソフトです。
アドビのDTPソフトである InDesign の開発チームが作ったというだけあって、チラシや電子書籍を作る感覚で作れそうです。
さっそく勉強をはじめて、いま、自分のサイトを一から作りなおしているところです。
ところで、自分のウェブサイトをインターネット上に公開することで、私はなにをしたいんでしょう。
もちろん、第一には、自分がやっていることを人に知ってもらいたいということがあります。
しばしば述べているように、私には、
「あんた、いったいなにをやってる人なの?」
という質問にすんなり答えられない、というジレンマがあります。
そういう問いに対して、
「ここ見てね」
といえるサイトを作っておきたいのです。
しかし、それだけではありません。
自分が多岐にわたっておこなっていることは、どこか一貫性があって、そこに通底しているものにはなにか共通のスピリッツがあるのだ、という実感と確信があるのです。
それをなんとか伝えられないか。
これを文章でやるのはけっこう大変です。
そもそも、人が辛抱強くそれを読み通してくれるとは限りません。
よほど私に関心を持ってくれている人ならともかく、通りすがりの人がいちいちそんな文章にじっくり目を通すというようなめんどくさいことをやってくれるとは思えません。
それならば、パッと見て、一目瞭然のサイトを作れないか。
その作業は、自分自身を整理することことの役に立つのではないか。
ここ数日、Museの勉強をしていて、おおまかなハンドリングはマスターできたと思います。
あとは実際のサイト構築をやってみるだけです。
どんなビジョンがそこから現れてくるのか、ちょっと楽しみなのです。
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