監督はルーク・スコット、製作はリドリー・スコット。
ん?
と思った方、正解。
ルーク・スコットはリドリー・スコットの息子です。
日本映画界でいえば、宮崎吾郎と宮崎駿の関係。
もっとも、それを知ったのは、映画を観終わった後でした。
なんの先入観もなく観始めて、もっとスケールの大きな展開を予想していたのに、こじんまりと終わってしまって、肩透かしを食らってしまいました。
人工知能、人造人間、人工生命体を扱った映画です。
このテーマはまちがいなく、これからの人類にとって重要なものになっていくでしょう。
この手の映画はこれからたくさん作られていくと思われます。
この映画の前に、私は「エクスマキナ」という映画を観ていますが、ちょっと重なるところがあります(エクスマキナについてはあらためて書きます)。
モーガンという人造人間が育てられ、成長しつつあったんですが、研究員のひとりが彼女の感情を刺激して左の眼球をえぐられるという事故が起こります。
そこへ本社から危機管理顧問の凄腕女性が送りこまれてきます。
なぜか研究員たちはモーガンの事故をかばい、モーガンを守ろうとします。
その抵抗のなかで、管理顧問の女性はモーガンの欠陥をあばき、「処分」へと持ちこもうとします。
映画の後半はアクションシーン、殺戮シーンとつづきますが、ちょっと安易で残念な展開。
そして最後にどんでん返しが用意されていますが、その仕掛けは前半部分で容易に予想できてしまっていたし、仕掛け自体がモーガンの開発チームの存在意義を薄くさせてしまうという、ストーリーの構造上の欠陥を持っています。
SFとしての「絵」も魅力的なものが少なく、かなり残念な映画と私は感じました。
リドリー・スコットのルークが、これからどんな映画を撮っていくのか、成長していってくれるのか、注目してみたいと思います。