2017年4月15日、土曜日。
中野ZEROの小ホールでおこなわれた〈ぴあの・ぷらすstudio〉の発表会で私も演奏してきました。
ぴあの・ぷらすというのは、私が師事している中村和枝先生たちがピアノ指導をしているグループです。
今回の発表会には小学生もふくめ20人あまりの生徒さんが演奏しました。
ピアノをはじめて間がない初々しい小学一年生から、武満徹をおどろくほどの集中力で演奏しきった大人の女性まで、さまざまなレベルと性別・年齢の人たちが出演して、発表会自体とても楽しかったのです。
私はモーツァルトの「きらきら星変奏曲」全曲に、自分の即興アレンジを潜ませて、発表させていただきました。
オリジナル即興をまぎれこませるのは、和枝先生のリクエストでした。
和枝先生とは、私が主宰していた現代朗読のライブで知り合いました。
中野の〈Sweet Rain〉というジャズライブバーでけっこう頻繁に朗読ライブをやっていた時期があるんですが、そこにお客さんと来てくれ、おもしろがってくれたのが最初だったと思います。
その後、即興と朗読と現代音楽をコラボさせたイベントを〈Sweet Rain〉でやったりしました(楽しかったな)。
すでに書いたことがありますが、私は小学三年から六年までピアノ教室に通っていたことがあります。
普通の田舎のピアノの個人レッスンで、先生は音大出身の若い女性でした。
六年生まで習って、けっこう進んだんですが(ソナチネくらいまで行った)、どうしても練習がつらくてやめてしまいました。
その後、ピアノはひとり練習をつづけていて、好き勝手、自由気ままに弾くことを極めていって、いまおこなっている即興ピアニストにいたるわけですが、とくに朗読やダンス、映像など、異分野との即興コミュニケーションにおいては、この広い世界のなかでも私のように演奏できる者はそう多くないんじゃないかと自負しています。
共演に興味がある方は気軽に声をかけてね。
ただやはり、作曲家が緻密に計算して楽譜に残した音楽を置きざりにしてきたことはずっと気になっていて、去年の暮れから現代ピアニストとして最高峰の演奏家であることはだれも異論をはさまないであろう中村和枝先生に入門することにしたのです。
この半年近く、想像していたよりずっと多くのことを学ばせていただきました。
あまり学ぶことが多すぎて、まったく消化しきれていない状態です。
今回の発表会も、もうすこし時間があって、もうすこし消化した状態でやれればと思いましたが、それはそれ、それもまたいまの私の状況ということで、課題として次のステップにつなげればいいんだと思っています。
とにかく自分が学び、なにごとか進んでいって変化し、課題が見え、またそちらに向かっていくこと、そして子どもも大人もおなじように学んでいる仲間がいるということ、これが楽しいのです。
つぎはシューマンにチャレンジすることになっています。
またモーツァルトとはちがった学びがあることでしょう。
そしてまた、私の課題も山積しています。
和枝先生にまたお手をお借りして、目の前の山にじっくり取りくんでいきたいと思っています。
◎4月開催:音読療法協会の音読カフェ(4.21)
ボイスセラピーの手法を用いつつ、お茶を飲んだり共感的に対話しながら進める心身調整健康法を実践する場を、あらたに音読療法協会主催で開きます。4月の開催は21(金)19時/29(土/昭和の日)14時、それぞれ約2時間です。