先週4月21日(金)夜の国立での音読カフェは、参加者がふたりと、こじんまり、親密な感じでおこないました。
音読療法における心身ケアワークの方法を使って、呼吸と声を整え、それから音読エチュードをやりました。
ふたりだったので、ふだんはあまりやらない身体接触をともなうエチュードもやってみました。
宮沢賢治の「星めぐりの歌」を使って一行ごとに、「問いかける側」と「受け答える側」として交代で読んでいくことからはじまって、一行ごとではなく、一行をふたつに分けてもっとタイミングを接近させて親密に問いかけ、受け答えるエチュードへと進んでみました。
ちょっといそがしくなるけど、思考をはたらかせている余地がだんだんなくなって、感覚と身体に任せていくことによってより自分自身につながり、「いまここ」の自分に近づいていく効果があります。
さらにこれを立ってお互いに手を合わせ、声とことばだけでなく、身体全体で問いかけ、受け答える、という身体接触ワーク(ソマティックリーディングと呼んでます)に進みました。
声とことばだけの交換をやるだけでも、意味だけではない大量の情報交換がおこなわれることが実感できるんですが(つまりコミュニケーションです)、身体接触があるとさらに別次元のレベルの情報交換がおたがいにおこなわれることがわかります。
信頼がない関係だとこれは安心しておこなうことはむずかしいんですが、先日はふたりともお互いを受け入れてくれたので、とてもうまくいったように感じました。
このワークのあとは、独特の安心と親密感と充実感、そしてマインドフルネスがおとずれるのです。
音読療法のワークでは、ひとりでもできること、ふたりでできること、三人でできること、四人でできること、それ以上でできること、大勢でもできることなど、さまざまな方法が用意されています。
参加者の人数や状況にあわせて臨機応変にケアワークを進めていくことができるのです。
興味のある方は気軽にご参加ください。
◎4月開催:音読療法協会の音読カフェ(4.29)
ボイスセラピーの手法を用いつつ、お茶を飲んだり共感的に対話しながら進める心身調整健康法を実践する場を、あらたに音読療法協会主催で開きます。4月の開催は29(土/昭和の日)14時から約2時間です。