2月21日(日)から22日(月)にかけて、名古屋と豊橋で共感的コミュニケーションのワークショップをファシリテートしてきて、その経験がすばらしかったので、東京にもどったいま、ひとり静かにお祝いしている。
21日は名古屋・星ヶ丘で竹中吾郎さんが世話人をつとめてくれて、毎月野々宮卯妙(NVC関係者のあいだではまりさん)がファシリテートしているワークショップで、野々宮が今回、マウイのIIT(NVCの国際集中合宿)に参加していて不在なので、私が代打で行かせてもらったものだ。
22日の豊橋もそうだった。
早朝、羽根木を出発して、新幹線で名古屋へ。
地下鉄東山線で星ヶ丘へ。
吾郎さんが住んでいるマンションの共用集会所を借りてのワークショップだ。
とても整備された施設で、私も参加者のみなさんも、ワークに集中することができた。
ワークは1時半スタートだったが、その前に吾郎さんが自室に招いてくれて、手製のラーメンをご馳走してくれた。
簡単なものだと本人はおっしゃっていたが、心遣いがうれしく、またとてもおいしかったので、そのあとに参加者が20名を超えるこのワークショップの最高人数記録だと聞いたときにも、落ちついていられた。
たくさんの参加者があったのは、先月名古屋でおこなわれたホルヘ・ルビオのワークショップの効果だろうと思われる。
ホルヘのときは60名近い参加者があったそうだ。
昼食をいただきながら、軽く打ち合わせ。
いつも野々宮がどのように進行しているのか、詳細はわからないし、それをなぞってもしかたがないので、ここは私の個性で好きなようにやらせてもらうことになった。
1時半になり、参加者が続々といらした。
私が知っている人はほんの数名しかいない。
名古屋のメンバーに会うのはこれがまったくの初めてといっていい。
車座に用意していた椅子は24脚あったのだが、それがすべて埋まった。つまり、吾郎さんと私をいれて24名の参加者。
私がおこなっている共感カフェはいつも少人数で、少なければ2、3名、多くても10数名なので、ずらりとならんだみなさんの顔を見て、さすがにちょっとドキドキ。
しかし、まあ、上手にやろうとか、実力を超えてみなさんのお役に立ちたいという野望を手放すことについては、ここ数年熟達してきたので、すぐに落ち着いて、自分のニーズにつながってスタート。
なるべく一方的なしゃべるのを控えて、みなさんにワークをやってもらったり、そのフィードバックの声や質問を聞いてそれに答える形で進める、という方式をとった。
ベーシックな、共感的に相手の話を聞くプロセスのワークをはじめとして、フィーリングとニーズでえんえんと会話を往復させるワーク、親密な関係のワーク、気がかりがあるときの5ステップサークルのワークなど、私のオリジナルもまじえ、質疑応答のなかで進めていった。
みなさんからとてもいきいきとした学びや好奇心のニーズが伝わってきて、私も熱がはいった。
私のファシリテートは行儀悪く、ときに暴力的で、一瞬で相手に共感する武術のような鋭さを心がけている。
なかにはびっくりする人もいるようだが、マーシャル・ローゼンバーグのスピリットを私なりにこの9年間、ゆっくりと咀嚼し、無数のワークと共感セッションと、そしてなにより執筆作業のなかで熟成させてきた方法だ。
日本語や日本の風土というものを取りいれている部分もある。
ときにこのようなアプローチが役に立つ人たちもいるのではないかと確信して、続けている。
もちろん、すべての人に受け容れられるとは思っていない。
が、名古屋の人たちには多く、受け容れてもらえたようで、うれしかったし、ありがたかった。
18時までの4時間半があっという間だった。
まだまだやりたいことを残して、終了とした。
そのあとは吾郎さんの自室に残った10名近くの人が移動して、吾郎さん手製のお食事会。
ここでも熱心な話がつづいて、あらたなつながりが生まれたことがうれしかった。
10時すぎに解散。
私はそのままマンションのゲストルームに泊まらせてもらったのだが、そこがまた快適な部屋で、十分にゆったりと休ませてもらってありがたかった。
吾郎さんには大きな感謝を伝えたい。
また、このようなチャンスを私にくれたまりさんこと野々宮卯妙にも感謝している。
(翌日の豊橋につづく)