毎月開催しているボイスセラピー講座の3月は、4日(金)の午前10時からとなる。
今回はちょっと参加人数が多くて、うれしい。
ボイスセラピー(音読療法)に関心を持つ人が増えてきているといいのだが。
音読療法は健康法として、あるいは心身調整法介護予防法として、大変有効であると思っている。
思っているだけではなくて、実際に有効であることを確認している。
震災以来活動してきた音読療法のケアワークは、すでに5年の実績を持っている。
音読ケアワークが導入できる場として、
小中学校などの学校
高齢者福祉施設(老人ホーム)
地域のグループ
介護予防教室
企業研修
個人セッション
などがあげられるし、実際にすでに導入している場所もある。
私としてはより積極的に行政や企業、施設などに売りこんでいきたくて、実際に提案書などの資料なども整備しているのだが、いかんせん音読ケアワークをファシリテートできる音読トレーナーで実動できる人が少なく、売りこみに二の足を踏んでいるという状況がつづいていた。
が、ここに来て、急に本気で音読まトレーナーや音読療法士をめざしたい、と表明する人が出てきて、たのもしくなってきた。
音読療法士になるにはどうしたらいいんですか、という質問を時々もらうので、簡単に書いておく。
まずはボイスセラピー講座を受けてもらって、ボイスセラピー(音読療法)の全体像を理解したり、実際のケアワークの手順を体験し、できれば身につけてもらう。
ここではとくに資格は発行していないが、自分自身の健康や、身近な人の心身ケアの役に立つことは身につけられる。
もっとも、講座を受けただけではなかなか身につかず、自宅でも繰り返しやってみてほしい。
また、一度受講した人は何度でも無償でリピート受講できるので、しっかりと身につくまで繰り返し練習できる。
さらにボイスセラピーの理解を深め、グループワークのファシリテートをしたいという人は、音読トレーナー講座に出てもらう。
これは2日間を通しておこなう合宿形式のもので、通常ボイスセラピー講座とセットにして2泊3日の合宿をおこなっている。
もちろん近所の人は通いでもかまわないのだが。
この講座を修了し、自分でも何度かグループワークを実践し、レポートを提出すると、音読トレーナーとしての資格を音読療法協会から発行することになる。
この資格を有した者が、さらに協会メンバーとともにその後活動しながら、音読療法の体系を完全に身体化し、経験を積み、自分でもグループワークはもちろん、個人セッションや、音読トレーナー講座そのものを開催できるまだになったとき、とくにテストのようなものはないが先行メンバーの合意のもとに音読療法士の資格認定がおこなわれる。
これは人によってさまざまだろうが、通常1年以上はかかると思っておいていただきたい。
というようなわけで、音読療法士を育てるのはなかなか大変なのだが、その前の段階の音読トレーナー仲間が増え、音読療法の活動がより積極的におこなえるようになることを、私は熱心に望んでいる。
社会貢献・対人援助を自分の自立した仕事としてやっていきたいという方は、ぜひ挑戦してみてほしい。
◎ボイスセラピー講座(3.4)
3月4日(金)10:00-15:00は羽根木の家で音読療法協会のボイスセラピー講座です。呼吸、声、音読を使っただれにでもできるセラピーで、自分自身と回りの人を癒してください。