2016年2月18日木曜日

北陸の実家へ

2月15日、月曜日。
早朝から羽田経由で北陸の実家へ飛ぶ。
東京は昨日から異常に暖かい天気で、上着もいらないほどの陽気だったが、北陸のほうは吹雪いているという。

JALからメールで「条件付きフライトになる」との旨、連絡がある。
小松の天候しだいでは、途中で羽田に引きかえすこともある、とのこと。
そういう場合の運賃はどうなるんだろう。
これまでにも何回か、条件付きフライトで飛んだことがあったが、実際には一度も引きかえしたことはなく、いずれも無事に到着した。

振りかえってみれば、ラッキーなことに、これまで一度も天候が理由でフライトがキャンセルになったことはなかった。
冬場の北陸行きはいつもはらはらするのだが。

「条件付き」のまま、定刻に羽田を出発。
小松まで雲の上を順調に飛んで、やはり定刻で到着するかと思った。
「当機は約10分で小松に到着します。シートベルトを……」
という機内アナウンスが聞こえ、着席とリクライニングを元にもどすようにいわれる。
機は高度をさげ、大きくフラップがせり出してくる。
雲の合間から、風が強いらしく白波を立てた加賀の海がときおり見えはじめる。

いよいよ着陸か、という寸前、なぜかエンジン音が変わり、フラップが引きこまれていった。
どうやらふたたび高度をあげているようだ。

機長からアナウンスがあり、滑走路の積雪のため、いったん上空で待機する、とのこと。
さらに、30分たっても天候が変わらず、着陸できない場合は羽田に引きかえす、という。

そのまま20分くらい待ったろうか。
ふたたび着陸態勢にはいり、高度を落として、今度は本当に着陸した。
東京に帰されなくてラッキーだった。

実家では2匹いた老猫が1匹になっていた。
昨日、一番年寄りだったベスという名前の雌猫が亡くなったと連絡があった。
加賀市の喫茶店の倉庫で何匹か生まれた野良猫を2匹引きとってきたのが18年前だった。
内、一匹の雄猫はとっくに病気で死んでいた。
長生きで、老衰だろう、眠るように死んだとのこと。

残っている一匹も野良猫で、これも17歳という年寄りの雌猫だが、まだ元気だ。
ストーブにへばりついて寝ている。
ひとりになったことをどう思っているんだろう。

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