「水城ゆうメールマガジン」(略して「水マガ」)の最新号を配信しました。
目次
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1 【随筆】女性装願望について
2 【創作】ラジオドラマ 「だれもわかってくれない」7
3 キヅキミズキ
4 お知らせ
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内容の一部を紹介します。
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私は1986年に29歳のとき、小説家として徳間書店からメジャーデビューした。
そのとき、編集者といっしょにかんがえたペンネームが「水城雄」だった。
いかにも雄々しい、冒険小説作家にふさわしい感じの名前だ。
自分ではけっこう気にいっていた。
2007年くらいから共感的コミュニケーションことNVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)をまなび、自分でも伝えるようになっていく過程で、暴力的なもの、そして男性的社会や言動に気づくようになった。
たぶん最初にだれかにいわれたんだと思うが、「水城雄」という名前の男性性にも気づいた。
そこで、「水城ゆう」と名前をひらがなに開いて使うようになった。
この名前でものを書いたりしていると、直接会う機会ができた人からは、
「女性かと思ってました」
といわれることが多くなった。
「ゆう」という名前のせいもあるだろうが、自分の書いたものが女性的であり、男性と思われなかったことになんとなくうれしさを感じている自分がいた。
私には自分のなかの男性性を警戒し、嫌悪する部分があることに気づくようになった。