2016年2月28日日曜日

2月24日・中野で韓氏意拳の稽古

天候が下り坂で、どんどん冷えこんできて、雨からやがて雪になりそうな中、いまいち調子の悪い膝で杖をつきながら、中野まで韓氏意拳の稽古に行ってきた。

体験参加もできるクラスだったが、たまたま会員のみの参加で、基礎試力からスタート。
站椿とちがって、動きがともなうととたんに「状態」が散る。

動きに気をとられると状態が散る。
状態を見すぎると、覚えのある軌道をなぞって動こうとしてしまう。
自分の内を見すぎることなく、感覚を広く外側に置き、なおかつ状態を深めながら自然軌道で動くこと。
そして状態を手放さないように動くためには、さらに深く状態にはいっていく必要がある。
これがむずかしく、大変な集中力を必要とする。

試力は腕をふくむ上体の練習だが、摩擦歩は脚・下半身の試力といっていい。
さらに状態をつかみつづけることがむずかしくなる。
もっともっと深くはいっていく必要がある。

そして最後に技撃椿。
これは動かない練習だが、身体の構造が平歩站椿より複雑になり、やってみるとすぐにわかるが、状態を散らさないでそこにはいるのはとても大変だ。
しかも「技撃」ということばからわかるように、これは相手と接触するときの基本となる練習なのだ。

自分のいたらなさ、できなさに嫌になることも多いが、そのことがまた自分の向かいたい方向を示してくれるので、ありがたいといえばありがたい。
いちいちむずかしくて大変な稽古だが、そこにはおもしろさももちろんある。
でなければ3年もつづけられるものか。

終わったらへろへろになって、びっこをひきひき杖をついてなんとか家まで帰ってきたけれど、充実感はある。
武術だけでなく、自分の身体のことに興味がある人は、一度体験してみるとおもしろいと思う。
いや、まじで。

身体表現者のための韓氏意拳講習会(3.21)
羽根木の家で「身体表現者のための」という切口で、内田秀樹準教練による韓氏意拳講習会を3月21日(月/振替休日)に開催します。身体表現をおこなっている方、関心のある方など、どなたも参加できます。