2013年11月30日、土曜日夜。
下北沢の老舗ライブバー〈レディ・ジェーン〉で3回めとなる野々宮卯妙の朗読、水城ゆうの即興演奏、酒井俊のボイスパフォーマンスによる「ののみずしゅんライブ」をおこなった。
その前の午後の時間に瀬田四丁目広場フィールドミュージアム〈旧小坂邸〉でおこなった現代朗読ワークショップで演奏機材を使ったので、そのままタクシーと小田急線でえっちらおっちら運搬し、レディ・ジェーンに搬入する。
KORGの小型シンセサイザーをMacBookProに接続し、BOSEのモバイルスピーカーで鳴らす。
レディ・ジェーンにはアップライトピアノがあるので、そちらも使用。
このセッティングはなかなかいい感じで、気にいった。
5時すぎに俊さんもいらして、軽く打ち合わせ。
そもそも全編即興なので、ほとんどリハーサルはなし、簡単な音響チェックのみ。
ご飯を食べに行こうということで、近くのカフェでサンドイッチ的なものとコーヒー。
量が少ないだの、このところのできごとについてぶうぶういったり、大笑いしたり、ライブの前にすっかり気分はほぐれて、やる気まんまんに。
しかし、店にもどってみると、夜7時半開演のはずが、予約のお客さんが来ない。
みなさん、8時開演と勘違いしているんじゃないの、とかいっているうちに、なんとか何組か来てくれたので、ぼちぼち始めることに。
と思っていたら、どどどと駆け込みでやってくる。
今回のライブは2部構成。
私が書いた「初恋」というテキストを前編・後編に分けてやる。
最初は私のソロピアノからスタート。
気分よく弾いていると、俊さんと野々宮がステージにやってきたので、そのまま「初恋」に突入。
例によって身体にまかせ、なんにもかんがえずにやる。
3人のコンビネーションが気持ちいい。
音による会話。
1部が終わって、来てくれた方々とお話させていただく。
福井から同級生のたつみくんが来てくれたり、三重からモーターショーを見に来てわざわざ立ちよってくれた方とか、共感的コミュニケーションやNVCの仲間とか、げろきょの仲間とか、フェイスブックつながりの方とか。
みなさん、来てくれてありがとう。
おかげでとても気持ちよく、ディープに、クオリティを深めたパフォーマンスをやれた。
2部は9時前にスタート。
ストーリーの後半を楽しみにしてくれていた皆さんに、混乱をお届けする(笑)。
2部も1部以上に集中してやって、濃密な時間のまま終了。
しっかり「生きて」いられた。
この経験は「思い出」としてではなく、私の体認の経験として宝物となるだろう。
終わるとたくさんの拍手をいただき、気がつくと店はほぼ満席状態。
知らないお客さんも熱心に聴いてくれたようだった。
そして、テーブルを囲んで、打ち上げ的飲み会状態に突入。
楽しかったなあ。
イザンベールさんがコメディアンみたいな独演トークを繰り広げたり(笑)。
俊さんはこの後、何回かのライブスケジュールをこなしてから、日本を離れる。
時々は戻って来られるらしいが、基本的に海外で暮らすとのこと。
今度はいつやれるかわからないが、レディ・ジェーンで濃密にやれてよかった。
俊さん、どうぞ身体には気をつけてご旅行を楽しんでください。