2013年12月8日日曜日

基礎コース8回め、豚バラ肉と大根の煮物、韓氏意拳の稽古

昨日の午前中は現代朗読基礎コースの8回め(残すところあと2回)。
現代朗読の基礎訓練をまず丁寧にやってから、今回のテーマである群読のエチュードをやってみる。
これがなかなか楽しい。
エチュードは「こう読まねばならない」という無意識的拘束から徐々に解放されていくようにできている。
終わってから何人かにひとり読みをしてもらったら、たくらみから解放された、のびやかでその人本来の生命力がかいま見える朗読が聴けて、涙が出そうになった。
その人本来のそのままであること、だれからも命令されたり要求されていないこと、社会システムに束縛されていないこと、いまここにある生命力をのびやかに表現できる自由を手にしていること、こういったことに私は最大の価値を感じている。

昼に豚バラ肉と大根の煮物を圧力鍋を使って作る。
超簡単レシピ。
おいしくできた。
ひと晩寝かせてもっとおいしくなる。

夜の講座(テキスト表現ゼミ)が休講になったので、急遽中野まで韓氏意拳の稽古に行くことにした。
風邪やらなにやらでキャンセルが相次いだということで、2時間半みっちりと教えてもらい、濃密な学びの時間をすごせた。
とにかく体認、そして「状態」にはいること、いったん「状態」にはいったらそれをつかんで離さないこと。
拳法ではあるが、状態にはいることができていれば、技撃の表現はいわばおまけのようなもので、あとからいくらでもついてくる、というところに納得。
しかしこの「状態」にはいるということがむずかしい。
とにかく「わからない」。
「状態」はもともとわからないもので、わからないところにどんどんはいっていくのだ、という。
言葉で説明されるより、実際にやって動いてみるとわかる、というか「わからない」状態が見えてくる。
「危険(危機)」と「未知」がキーワードだ。

連日の稽古で疲れたが、ひとりで稽古するときの感触のようなものが少しつかめたような気がした。
見えない自分の生命の奥底へと、勇気をもって降りていってみるのだ。