2018年10月9日火曜日

ジーパンが脱げなくなってマイクロシフト効果を実感する

マイクロシフトというのは、仕事のスキルや人生のありようそのものを大きくシフトする(ビッグシフト)ためには、毎日のすこしずつの積み重ね(マイクロシフト)が有効であるというかんがえかたのことで、私はけっこう気にいっている。

人生も終盤に差しかかっている私であるが、息を引きとる瞬間まで成長しつづけたいという気持ちがあって、それはたとえほんの1ミリであっても今日より明日の自分が前に進んでいたいというニーズなのだ。

みんなそんなニーズがあると当然のように思っていたが、そうでもないらしいということに割と最近気づいた。
世の中には死ぬまで貪欲に成長を望んでいる人ばかりではなさそうだ。
それはそれでべつの生きかたなんだろうと思うし、私がそれについてとやかくいうつもりはないが、いま書いているこの項はそのような人にはあまり興味を引かないだろうと思うので、スキップしてください。

マイクロシフトについてはあらためて別の項でくわしく書くことにする。
今回はマイクロシフトを毎日心がけていた結果、起こったこと(ビッグシフトというほど大げさなことではないけれど)について書いてみたい。

先日の台風のとき、なにげなく外のようすを見ようとベランダのガラス戸をあけたところ、排水口が葉っぱかなにかで詰まってしまっていたらしく、ベランダに雨水がいっぱいたまってプールみたいになっていた。
水が変なところに浸入したり漏れたりするとまずいので、いそいで排水口の掃除をすることにした。

いざ靴下を脱ぎ、はいているジーンズの裾を膝までめくりあげようとしたとき……

あれ?
ジーパンがあがらない。

いままでも風呂の掃除をするときとか、浅瀬で遊ぶときとか、ジーパンをめくりあげていたのだが、なぜかジーパンの裾の口径が小さくなってしまったようなのだ。
いや、ちがった。
裾がせまくなったのではなく、私の脚が太くなったのだった。

見てみると、なるほどたしかに私のふくらはぎの筋肉が肥大して、太くなっている。
思いあたるのはひとつ、最近心がけて、みじかい距離ではあるがちょくちょく走るようにしていることだ。
そのためにふくらはぎが太くなっていたのだ。

これにはびっくりした。
毎日すこしずつの変化にはまったく気づいていなかったが、数か月たってみるとその変化が如実にあらわれていたのだ。

大きな変化をいきなり起こすのはむずかしいが、小さな変化を毎日心がけているといつかは大きな変化となってあらわれるという、うれしい気づきであった。
なにか自分が変わりたい、よりよくなりたいということがあれば、とりあえずほんのすこしだけいつもより努力してみる、マイクロシフトを心がけてみるといいのだ。

年頭に大それた目標を掲げたとしても、毎日こつこつとシフトを心がけていれば、ひょっとしていつのまにか成就できるかもしれない。