ちなみに、そのときの朗読テキスト「編む人」(作:水城ゆう)はこちら「水色文庫」で読めます。
◎二年前に97歳であの世に旅立ったお袋のことをずっと思い出して居ました。母は人形作りをずっと続けていましたが、その人形はとても完成度の高いものでした。その人形がある時を境に形がくずれ出して来て、認知症だと云うことが分かりました。その母からただ生きていると云うだけで人は良いんだと云うことを学びました。
◎やっぱり淋しいおばあさん(老女)の世界なのでねー。とてもきれいな匂いのするおばあさんだなといつも思っております。かすかな木の香りみたいな。少しホコリの匂いもありますがきれいなホコリというか……。
◎こまあみがハッキリときこえて、さすがだなーと。かわいくない! が、びゃーっと糸をほどくのが見えました。題名でずんっときました。くらやみでははじめて立って踊れました。いやーもっとやりたいですね、ハハハ。
◎私の胸にひびいてくる、というより、私の丹田にひびいてくる! ……という様な感じがぴったりの、今回もここち良い公演でした。リラックスできて、本当によかったです。有難うございました。
◎太鼓のようなリズムをなぜか感じ、そうこうしているうちに、水城さんがピアノに足を打ちつける音がして、ああ、太鼓だ、やっぱりそうなのか、と不思議に思った。太鼓の次にカマキリの緑のイメージがやってきて、狂気を感じたり、動きたくなったりした。
◎自分の身体と離れずにいることは本当に難しいなと思った。じっとしていると分離しそうになるので、闇の中でうごめき、四つん這いで散策してみた。