秋の土用という、いわゆる季節の変わり目で、若いころから寒いのが苦手だった私はこのころに体調を崩すことが多かったのです。
今年も秋の花粉症や冷気刺激性過敏症でひどい鼻炎の症状が出たりしたところへ、急に気温がさがったことで風邪を引きかけてしまいました。
喉の奥が痛くなると同時に、私の場合、右耳の奥のほうに偏頭痛のような痛みが生じることが多いのです。
私にとっての風邪のはっきりした予兆です。
これが起こると、何年か前まではどうにもしようがなく、そのまま熱が出て寝こんでしまったんですが、ここ数年はこの予兆をとらえてなんとか踏みとどまることができるようになりました。
年の功といえばそうなのかもしれませんが、私にははっきりと身に覚えがあります。
それは音読療法の呼吸法と瞑想によるマインドフルネス、そして韓氏意拳の身体への深い気づきの稽古が、健身法として有効に働いているのです。
いまこの瞬間の自分のありように気づくこと、自分の身体の声に耳をすまし、いまなにが必要なのか、なにが不要なのかを身体に教えてもらうこと。
今回も身体をあたため、休めることが必要だと身体が教えてくれたので、水分を十分にとって早めに就寝しました。
こんなとき、無理に食べるのは逆効果です。
消化吸収はけっこうエネルギーを使うので、免疫系に負担をかけてしまいます。
つまり、回復が遅くなります。
風邪をひきかけたときは、食事をひかえめにして、水分を十分にとり、できるだけ睡眠を多くとることです。
そのためには呼吸法によって副交感神経をしっかりと亢進させ、身体を休息・回復モードに持っていって、免疫系を十分に働かせてやる必要があります。
今回もうまくいって、翌日には喉の痛みも耳の奥の痛みもほとんど引いて、ほぼ平常の健身にもどっていました。
この方法は風邪だけでなく、さまざまな病気やガン予防などにも有効なのではないかと思っています。
日常生活の役に立ちますよ。
とくにすぐに調子を崩しやすい人、心身の状態が不安定な人、ガンをはじめとする病気にたいして不安を持っている人にかなり役に立つと思います。
◎ボイスセラピー講座@国立(11.3)
呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を、半日で学び身につけるための講座です。この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。