2016年10月2日日曜日

私がこつこつとやっている音読療法の活動

音読療法(ボイスセラピー)はすでに高齢者福祉施設でのケアワーク、介護予防、子どもたちとのワーク、被災地での音読ケアワークなど、多くの実績がありますが、それとは別に個人的な活動としてもおこなうことができるので、ご紹介したいと思います。

具体的には私が個人的にはじめたばかりの活動です。
やがて85歳になろうという私の母が認知症になったのをきっかけに、その進行をすこしでも食いとめられないかと思ってはじめたことです。

認知症の対策としてよく知られているように、軽度の運動や趣味を持つこと、そしてなによりコミュニケーションです。
母にかぎらず、子どもたちが自立して都会などに出ていった「実家」には、お年寄りだけが残ってコミュニケーション不足におちいりがちです。

私の母は五年前に肺がんの摘出手術を二度受けて、運動はあまりできません。
歩くことすらすこし長い距離だとつらいようです。
そこで、せめてコミュニケーションの機会を積極的に増やせないかとかんがえたのです。
思いついたのが、実家で音読カフェを開催し、それを母に手伝ってくれるようにお願いする、ということでした。

私は東京に住んでいますが、月に一度は帰省するようにしています。
すると、毎月一回は音読カフェを開催できるわけです。

母に参加者を集めてくれるように頼み(二人か三人でもいいのです)、その出入りがあり、お茶やお茶菓子を出す手伝いをしてもらったり、もし興味を持ったら音読ワークに参加してもらったり。
そういうことを「たくらんで」いるわけです。
だれも出入りがない、たまに友だちとあたりさわりのない話をする、出かけるといっても近所の買い物くらい、そんな生活をしている高齢者にとっては、そこそこ刺激になるでしょうし、音読ワークに参加してくれれば確実に介護予防効果は期待できます。

音読カフェを開催するには、音読療法の知識と音読療法によるケアワークのファシリテーションを習得している必要があります。
そのためには音読療法協会が開催している音読トレーナー養成講座を受講し、資格認定を受けるのがもっともいいのですが、残念ながら私はその資格を持っていません。
しかしまあ、音読療法は私が中心になって体系化したケアワークですし、ケアワークは毎月のように実地でおこなっているので、お許しいただきましょう。

そんなわけで、ちまちまとこんなちらしを手作りしてみました。
そしてこれをさっそく、実家の近所の知り合いに見せたところ、ヨガの講座を受けている人たちや、そのヨガ講座を開催している公民館でくばってくれたのです。
このへんは都会とはちがって、イベントがすくない田舎町のいいところですね。
すぐに何人かが「参加したい」といってくれました。
こちらとしては最初だし、二人か三人でいいんですが、それより多くなりそうな勢いです。
定員をもうけたほうがいいかもしれません。

来月は音読ケアワークによる呼吸法や音読ワークを組みこんだ音読カフェを、実家の居間で開催します。
お茶とお茶菓子を準備して、自由に会話しながらの気楽な集まりにするつもりです。
そしてそのなかで共感的コミュニケーションについても興味を持ってもらえたらいいなと思っています。

できれば音読トレーナーに興味を持ってくれる人が出てきてくれるといいですね。
そうすれば、私がいないときでも音読カフェをファシリテートしてもらったり、私の実家以外にも公民館や職場や福祉施設などでも開催してもらえます。

このようなことに興味がある方がいらしたら、気軽に私にご相談ください。
まずはボイスセラピー講座で音読療法の全体像を知ってもらうのもいいかと思います。

ボイスセラピー講座@国立(11.3)
呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を、半日で学び身につけるための講座です。この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。

音読トレーナー養成講座合宿(11.4-5)
介護予防に最適な音読療法ワークを指導する「音読トレーナー」の資格を取得する2泊3日の合宿形式の講座を11月4日(土)と5日(日)の二日間にわたって、都内近郊の会場で開催します。