先日来、「共感カフェ」の開催を呼びかけていたが、昨日は須美子さんが世話人になってくれて、大倉山の街カフェ〈ミエル〉で共感カフェの開催が実現した。
須美子さんと、おいでいただいた皆さんには、私の「貢献」「つながり」「発見」「学び」「能力発揮」などのニーズを満たす機会をいただけたことに感謝する。
昨日おいでいただいた方の多くが緑の党を支援していて、いまの社会の矛盾や不平等をすこしでも解消し、すべての人が平和で安心に暮らせることを願っているようだった。
しかし、コミュニティやチームを動かしていくとなると、おなじニーズを共有していてもさまざまな局面でぶつかったり、対立したりしてしまう。
ときにはそれがもとで運動体が分裂してしまうこともある。
そういった事態に、NVCをベースにした共感的コミュニケーションは力を発揮することができる。
とはいえ、まずはひとりひとりが自分自身のニーズにつながっていくことが重要である。
昨日の勉強会は、最初のレクチャーをなるべく最小にして、どんどん話してもらって、共感的コミュニケーションの感触を体験してもらおうとかんがえていた。
最初から、最近起こったことについて自由に発言してもらったのだが、のっけのYさんのエピソードがなかなかの難物であった。
共感的につながろうとしても困難をともないがちなケースがいくつかあるのだが、そのひとつである「相手がある『立場』でものをいっている」ケースなのだった。
たとえば、相手が一個人ではなく、「区役所の職員」とか「企業の従業員」とか「ファーストフードのアルバイト」といった立場に立って行動したり発言しているとき、人と人として共感的につながりを持つことがむずかしい場合がある。
個人のニーズではなく、会社・団体の利益や行動規範にのっとったり縛られて行動しているからで、そのような人に一個人としてつながりを持つにはスキルがいる。
私も昨日はとっさにどのように対応すればいいのか見極められず、いったん棚上げにさせていただいて、ある人にレッテル張りをしてしまう問題についてみなさんに考えてもらった。
「立場」にかくれて行動している人にどうつながるかについての問題は、あらためて書く。
その後、いくつか話が出てくるなかで、共感的コミュニケーションのプロセスを解説しながら進めていったが、好奇心をもって熱心に参加していただけた感触があって、私としてはやりがいを感じる集まりだった。
継続して練習してもらうことが大切なので、ある程度定期的に開催できるといいと思う。
このような「共感カフェ」はどなたでもどこででも開催できます。
呼んでいただければお出かけしますので、遠慮なくご相談ください。
共感カフェの詳細についてはこちらをどうぞ。