2014年1月21日火曜日

初めての漫画喫茶、清水治療室、中村征夫写真展

みぞれちゃんと卯妙さんが盛りあがって「漫喫(漫画喫茶)ツアーをやろう!」ということになって、私はいまだかつて一度もそういうところに行ったことがないので、ちょっと野次馬気分で付き合うことにして、午前中から渋谷の漫画喫茶に3人で行ってみた。

ふたりは10時間コースに申し込んだが、私は午後に用事があることもあって、3時間コース。
漫画喫茶は想像していたような感じではなく、やけに清潔で整然とした店内で、奥には個室がならんでいたが、私は個室ではなくマッサージチェアが並んだガラス張りの部屋に陣取った。
ドリンク類は自由に飲み放題。
漫画も読み放題。
マッサージ機も使い放題。
なかなか快適ではないか。

飽きたら途中でiPadでネットにつないだりしながら、のんびりと3時間、『宇宙兄弟』を4冊読んだ。
これで980円。

まだまだ読むらしいふたりと別れ、銀座線で新橋へ。
山形の韓氏意拳の高橋準教練からすすめてもらった〈清水治療室〉まで、膝を診てもらいに行く。
私の膝は16、7年くらい前に落下事故で複雑骨折して手術したのだが、その後のリハビリに失敗して靭帯が骨化して充分に曲がらなくなってしまった。
いまだに正座はできないし、日常的に膝まわりが締め付けられたような感覚がある。
天候によってはかなり痛むこともある。

何人もの整形外科医に診てもらったが、人によっていうことがまちまちだ。
「いますぐ手術しないと一生後悔する」
と脅されたこともあるし、
「かわいそうに。もう治らないですね、これは」
と同情されたこともある。
あんまりなので、もう二度と整形外科には行かないと決めているのに、痛みがひどくなるとついついなにか変化が起こっているのではないかと心配になって行ってしまう。
そして結局いつもどおりレントゲンを撮って、終わり、どうにもならない、ということを繰り返してきた。

ところが、昨年暮れに高橋先生に調べてもらって、ちょっと手をほどこしてもらったとき、不思議なくらい膝まわりの締め付け感が消えたのだ。
こういうのは心理的なものもあるかもしれないと、たいていは疑ってかかることにしているのだが、高橋先生から聞いた説明が西洋医学的ではないけれど論理的で、よくわからない部分があるにせよある程度納得できたのだ。
その高橋先生が、清水先生のところに行きなさい、と。

清水先生は初老の、とてもおだやかな感じの方で、最初から安心感をおぼえた。
「これからこういうことをします」ときちんと説明してくれるのも安心だった。
が、やられていることはまったくわからなかった。
身体のあちこちを触って調べられたり、手足を持ちあげられて力をいれるようにいわれたり、回転する台に乗せられたり。
治療といっても、足や頭を持ちあげられて、いわれたとおり力をいれたり抜いたりするだけで、その間先生の指がツボらしき場所を押さえていたかもしれないが、あっという間に終わってしまった。
高橋先生のときのようにすっきりと身体が軽くなり、全身の圧迫感が消失していたが、なにがどうなったのかはさっぱりわからない。
いくらか説明を聞いたけれど、そんなものかなあという程度。

先生は「これで膝がよくなるかどうかはわからないけれど、2週間くらいしたらまた来てみてください」とおっしゃった。
全部で20分くらいだったろうか、次の予約を入れて治療室をあとにした。

新橋まで来たついでに、ボイスセラピストの野間さんが日本橋三越で中村征夫さんの写真展をやっている情報を流していたので、足を伸ばしてみることにした。
行ってみると、かなり大規模な写真展で驚いた。
そしてもちろん、すでに知ってはいるけれど、そのすばらしい水中写真の数々は圧倒されるばかり。
年齢層がかなり高めのお客さんで盛況だった。

全部見終わって、さて出ようかというところへ、スタッフが「これから臨時のサイン会をやります」と触れ回って歩いてきた。
出てみると、そこには目録と中村征夫さん本人が。
これはもうサインしてもらうしかない。
私が一番に目録にサインしてもらって、ついでに「珠央さんとウイリアムくんにお世話になっている者です」とご挨拶。

それはともかく、征夫さんは私よりちょうどひと回り年上の方なのだが、目の前にいても非常にエネルギッシュな印象を受け、こちらまで元気になるようだった。
私もまだまだがんばろう、と思った。