オーストラリア在住の矢澤実穂さんが私とライブ公演をやりたいと、帰国予定を作ってくれたのは、私のガンが見つかったこの夏のことだ。
NVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)と深く関わる身体表現(ダンス)をされている実穂さんとは、これまでに何度か共演させてもらった。
とくに昨年は国立の〈アグレアブル・ミュゼ〉で現代朗読の野々宮と3人で公演を行なって、楽しかった。
今回も野々宮卯妙を入れて3人でやることになった。
会場は渋谷総合文化センター大和田。
すでにたくさんの方から参加予約をいただいていて、ありがたい。
これまでは即興表現を重視してほぼリハーサルなしに行なってきたのだが、今回は少しはリハーサルをやろうということになった。
朗読テキストは新作の書き下ろし。
現時点で完成していないが、明後日のリハーサルまでには書き上がっている(はず)。
テキストのタイトルは「イベントホライズン」。
ブラックホール、事象の地平線、相対性理論、量子論などのSF的タームを扱いつつ、ガン、生と死、記憶、現在・過去・未来など人の日常の風景を織りこんだ(自分でいうのもなんだけど)意欲作である。
これを野々宮卯妙がどう読み、矢澤実穂がどう踊るか。
またこの公演「ラストステージ」は渋谷公演のあと、名古屋でも上演することになっている。
名古屋では矢澤実穂のかわりに榊原忠美という稀代の役者を迎え、ふたり朗読による先鋭的な表現になるだろう。
名古屋は昼夜2回公演を予定している。
渋谷公演のほうは残席に余裕がなくなってきている。
あまり広い会場ではなく、動いたり踊ったりするスペースも確保したいので、受付を締め切る場合もありうる。
ご参加いただけそうな方はお早めに予約いただけるとありがたい。
◎11月29日:ラストステージ/事象の地平線(ダンス・朗読・ピアノ)@渋谷
2019年11月29日(金)午後7時から、渋谷区文化総合センター大和田にて矢澤実穂(ダンス)、野々宮卯妙(朗読)、水城ゆう(即興ピアノ)の3人による公演をおこないます。テキストもこの日のための新作書き下ろし、水城ゆう渾身のラストステージです。
◎12月12日:ラストステージ/事象の地平線@名古屋栄
渋谷に続き12/12名古屋で昼夜2公演決定! 盟友にして名優・榊原忠美を迎えてエッジを超えろ! ほか、野々宮卯妙(朗読)、水城ゆう(テキスト/即興ピアノ)の3人による先鋭的な表現。