2019年11月18日月曜日

これぞコンテンポラリー朗読!

11月24日に吉祥寺〈曼荼羅〉のオープンマイクにまた出演しよう、ということで、野々宮卯妙とゼミ生ユウキでそれぞれ計2組でエントリーしていた。
昨日の朗読ゼミでその話をしていたら、もうひとりのゼミ生かなえさんも「出たら?」という話になった。
野々宮とユウキは以前から、デュオ朗読(ふたりで朗読する)をやってみたいといっていたので、この機会にふたりひと組で出ることにして、かなえさんは私のピアノと組んで初ライブにチャレンジしてみることになった。

野々宮とユウキのデュオ朗読でなにを読むか。
ユウキはすでに私のちょっと古い詩「とぼとぼと」を読むことが決まっていた。
それをとりあえず読んでもらっているときに、突然私のなかに金子光晴の詩が降りてきた。
そちらを野々宮に読んでもらってはどうか。
しかも、同時に。
詩の文言とは関係なく音楽的にコミュニケートをおこないながら、かけあいで。

詩の長さはすこしちがうが、野々宮に構成を作ってもらって、タイミングを調整した。
それをふたりで読んでもらったら、これがまあおもしろいのなんのって。
まさにコンテンポラリーアートとしての現代朗読であり、通常の意味を伝える朗読とはまったく違う先鋭的なおもしろさが生まれた。
このおもしろさをどのくらいの人にわかってもらえるだろうか。

以前から主張していることだが、さまざまなアート表現の分野のなかで朗読だけがコンテンポラリーを追求していない、未開拓ジャンルだ。
おもしろいのに、なぜここが手つかずになっているのか私には理解できない。
ならば私たちがやればいいのだ。

ということで、24日の曼荼羅オープンマイクでは、現代朗読の骨頂ともいえるコンテンポラリー朗読を目撃できるはずだ。
残念ながら著作権の関係でYouTubeには流せないので、直接聴きに来ていただきたい。


11月24日:臨時朗読ゼミ(水城ゼミ)
ゼミ生が個人レッスンを受けるタイミングで臨時の現代朗読ゼミを開催します。身体表現あるいは音楽としての朗読を楽しみましょう。11月24(日)17時から約2時間。