横浜のシェアハウス〈ウェル洋光台〉を訪ねてきた。
こちらでオーナー代行をされている戸谷浩隆さんとは、今年5月にガイアエデュケーションの講師で鈴鹿に行ったとき、初めてお会いした。
お名前は存じあげていて、戸谷さんも私のことを気にしてくれていたようで、初めてお会いしたときは共感的コミュニケーションについてうれしい質問攻めにあったのを覚えている。
そのときの戸谷さんの話もおもしろくて刺激に満ちていた。
なので、近いうちにウェル洋光台に遊びに行きますと約束して別れたのだが、ようやくいまになってそれが実現した。
事前の情報や戸谷さんの話から、ウェル洋光台はとても素敵なところなんだろうなと想像していたのだが、想像以上に素敵なところだった。
かつてある会社の女子寮だったという建物をシェアハウスとして使っているのだが、戸谷さんたちが古道具屋でみつくろってきたさまざまな調度品がすばらしく素敵で、居心地のいい空間を作っている。
とくに私が気にいったのは、一階の公共スペースとなっているリビングとキッチンだ。
ともに広々としていて、しかし古道具などの調度品でほどよく生活感のある落ち着いた雰囲気になっている。
住民はそこで思いおもいにつどい、自分の好きなことをしたり、話をしたり、子どもをあやしたりする。
キッチンには大きなテーブルがあり、また過去の住人も含むいろんな人が持ちこんだ調理器具がそろっていて、どんな調理もできるようになっている。
大きな鍋や巨大なオーブンがあるのも、シェアハウスならではだろうか。
そのテーブルに向かって調理したり、食材の準備をしたり、あるいは調理とは関係のない手仕事をしたりして、ただそこにいるだけでも居心地がいい。
私がめざす「縁側的共感空間」が実現している。
私が住人だったら、きっと一日中キッチンにいりびたっていることだろう。
料理をしたり、編み物をしたり、本を読んだり、だれかと話をしたり。
居眠りしたくなったら、隣のリビングに行って、ソファに横になる。
リビングは庭に面していて、庭の外側は崖になっている。
まさに陽光が降りそそぎ、風が通りぬける。
畑があり、野菜やハーブが育てられている。
また烏骨鶏が二匹放し飼いになっていて、これがまたかわいいんだ。
卵も産んでくれるらしい。
私はこの庭に日本みつばちの養蜂箱を置きたくなった。
絶好の立地だと見た。
この庭もそうだが、見渡したところこのあたりはそこそこ、緑地が点在しているようで、蜜源もおそらく充実しているだろう。
そういうこととは別に、戸谷さんは私が来るのを待ちかまえてくれていたようで、さっそく最新のアイディアを、ノートを広げて教えてくれた。
人が自由に、安心して、お互いに共感しあい、そしてクリエイティブになれるための具体的な方法が示されていて、私もインスピレーションを受けてわくわくした。
このアイディアはぜひとも本に書いてもらいたいと思い、そう伝えると、
「まっ先に読んでもらいたい」
といってくれたのがうれしかった。
ウェル洋光台にはまたちょくちょく遊びに行きたいし、戸谷さんのアイディアが熟成していく経過話をさらに聞いてみたいと思っている。
今回はみじかい訪問だったが、あらためてゆっくりと。
歓迎してくれたウェル洋光台のみなさん、そして戸谷さん、ありがとうございました。
近いうちにまたお会いしましょう!