2018年11月1日木曜日

編み物タイムがもたらすもの(思索とマインドフルネス)

10月の「共感編み物カフェ」が終了した。
編み物はもちろんだが、編み物以外にもラップトップを持ちこんで自分の「宿題」をする人、イベントの相談をする人、オンラインで飛びこみ参加してただ子どもといっしょに向こう側で近況など話してくれる人など、それぞれの自由とその尊重と安心が保証される場となっていた。
もちろん私自身がその場を必要としていて、楽しませてもらった。
参加してくれたみなさん、ありがとう。

私はこのカフェの直前に、一週間くらい取りくんでいたオパールを毛糸を使った腹巻帽子が仕上がったばかりだった。
なかなか大変な仕事だったが、輪針(棒針の一種)を使った初めてのまとまった一品となった。
で、編み物カフェではつぎの作品の、やはりオパール毛糸のすこし太めのやつを使って、赤ちゃん用の腹巻を編みはじめた。

明るい色合いがよく、赤ちゃんに似合う感じになりそうで、楽しく編みすすんでいる。

編み物をしているあいだ、さまざまなことをかんがえるが、おもにかんがえるのは執筆内容についてだ。
小説やエッセイ、ブログなど、つぎに書こうと思っているテーマについていろいろとかんがえをめぐらすが、編み物は思索に集中できていい。
散歩しながら思索をめぐらす人も多いが、私は編み物がしっくり来る。

かんがえているあいだも手は休むことなく動いているので、脳内に閉じこもってしまうことなく「いまここ」の自分の身体に容易にもどってくることができるし、また自分の身体といっしょにいながら思索している感じもある。
ゆるやかなマインドフルネスの状態だ。

かんがえはひとつの道筋だけでなく、さまざまに飛躍することもあるが、ときには執筆のテーマにそっていない思いつきが浮かんでくることもある。
そんなときはすかさず手をとめて、目の前にあるコンピューターやタブレットにメモする。

また、だれかの話を聴きながら編むこともある。
これはよい共感的聴き方の練習になるので、みなさんにもおすすめしたい。

いまや編み物は私にとってとても大事な時間となっている。
そしていよいよ、11月3日(土/文化の日)の夜は、国立〈アグレアブル・ミュゼ〉でダンス×朗読×ピアノの公演「初恋」を開催する。
お席には余裕があるので、みなさん、ぜひお越しいただきたい。

11月3日:ダンス×朗読×ピアノ「初恋」@国立アグレアブル・ミュゼ
共感的コミュニケーションでつながった3人のアーティストとともに「自由」を探求する即興的瞑想の旅へお誘いします。演目は水城雄作、老婆と青年の仰天の恋物語「初恋」です。午後7時開演。