2016年8月14日日曜日

盛況・かまいキッチン共感おはなしカフェ「山の日」

8月11日(木)の午後は下北沢〈かまいキッチン〉での共感おはなしカフェでした。
毎月開催しているかまいキッチンでの共感カフェは、これで3回めとなります。

かまいキッチンは下北沢の一番街にほど近い商店街のなかにあって、子連れでも安心して飲食ができるお店として、とくに若いお母さんたちに人気のお店です。
オーナーのクミさんがトランジション世田谷 茶沢会のメンバーで、前から共感的コミュニケーションに興味を持ってくれていたんですが、この6月にチャンスがめぐってきて、毎月開催の運びとなったわけです。

今回、なぜか参加申し込みが多く、10人を超えても申し込みがやってくるので、ちょっとあわててしまいました。
定員を決めているわけではないんですが、お店の規模とほかのお客さんとのかねあいをかんがえると、10人くらいがめいっぱいかなあと思っていたからです。

あとでこの日は、今年から制定された「山の日」という休日であることがわかって、なるほどと思ったんですが、いつもよりちょっとにぎやかな感じでスタートしました。
人数が多いときはペアやグループに分かれて、それぞれワークをまずやってもらうことがあるんですが、なんとなくそういう雰囲気でもなく、みなさんの興味やニーズをうかがったりして始めました。
あとは流れに乗る感じで。
そこはまあ、即興ピアニストの得意分野というところでしょうか。

共感的コミュニケーションに初めて接する方が何人か、そしてマーシャル・ローゼンバーグの『NVC』を読んだことがある方が何人か(でもリアルの勉強会は初めて)。
1、2回、あるいは何回か参加したことのある方が数人。
総じて初心者の方が多く、まず「共感とはなにか」「同情や同調とはどうちがうのか」「リフレクションや傾聴とはちがうのか」といったところからはいっていきました。

いつものように参加の方の「こんなことで困っている」実例を取りあげて、共感的コミュニケーションのプロセスを――おもに自己共感のプロセスを説明しながら進めていきます。

最初はかるい気持ちで参加していたのに、進むうちに思いあたるふしが次々と出てきて、涙があふれそうになったという方もいらっしゃいました。
これはよくあることですが、共感的コミュニケーションという考え方の、非常にシンプルでありながら非常にパワフルな側面で、私はそこに絶大な信頼を置いています。
なので、ファシリテーターとしての自分のやり方がまずかったり失敗したり、参加者と相性がわるかったりしても、共感的コミュニケーションの持つインパクトはかならずみなさんに伝わるはずだという確信を持っていつも臨んでいるのです。

今回は時間をまちがえて、後半から参加するつもりが、終了時間になって参加してしまった若手の男性がひとりいて、せっかくなので30分だけ時間を延長してセッションをおこないました。
それまでの2時間のセッションで私もかなり疲れていたんですが、そのせいか逆に集中して30分、彼と向かい合うことができて、私自身は内容の濃いセッションになったように思います。

終わってからすぐにフェイスブックでのつながりを申請してくれた人や、来月のカフェに参加申しこみをしてくれた人もいて、ありがたいですね。
来月は私ではなく、野々宮卯妙がファシリテートします。
私とはまたちがった雰囲気、切り口でやってくれるはずですので、どうぞお楽しみに。
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