いずれも委託収録。
午前中はナレーターでゼミ生の森沢幸が助っ人で来てくれたので、だいぶ楽ができた。
みずからも読み手である人が、他人の読みの収録オペレーションをやってみるのは、いろいろ気づきがあって役に立つことが多いのではないかと思う。
昼休みは森沢・大森・私の3人で新代田駅横の〈香家〉に行って、担々麺を食べた。
声優の人は食べ物に気を使う人が多くて、とくに辛いものなど刺激物を収録前に摂取するのを避ける人が多いのだが、大森ゆきさんはまったくこだわりなく、辛いものもコーヒーもオーケー。
実際、収録に影響はない。
昼休み後に森沢幸が帰ってしまったので、午後はサシで収録。
予定より短時間で終わり、めでたく解散。
午後5時にことのは出版の野村さんが様子見にやって来たが、すでにもぬけのから。
午後6時から別の収録、別の声優。
こちらも順調に進んで、9時前には終了。
そのときに問題になるのが、「読み手の育成」と「ディレクターの育成」だ。
声優やナレーターなど、日本語表現を仕事にしている人はとてもたくさんいるが、オーディオブック(朗読本)を読める人となるとかなり少ない。
ほとんどいないといってもいいほどだ。
なぜなら、オーディオブックの収録には、
技術力
表現力
持続力
オリジナリティ
こういったものが必要で、それは声優学校やナレーター&アナウンサースクールではほとんど教えられていないものだからだ。
ディレクターも同様で、オーディオブックの収録ディレクターには、
読解力
耳のよさ(ノイズチェックなど)
日本語発音発声についての知識
コミュニケーション能力
など、独特の能力が必要とされる。
読み手もディレクターも、その育成が急務であることはまちがいないが、じゃあだれがそれを引き受けるのだというとまったく心もとない状況ではある。
しかし、今日を含めてこれまで少しずつ森沢幸のような人に伝授してきたように、あるいはこれまでとまったく発想の異なった養成スクールを立ちあげることができれで、未来はあるかもしれないと思っている。
読み手にしてもディレクターにしても、これを仕事にしていきたいと思った人がいたら、惜しむことなくすべてを伝える準備がこちらにはあるので、ぜひコンタクトしてほしいと思う。
とりあえず本気度が高い人は、5月スタートのオーディオブック収録製作コースに参加してみるいただきたい。
その詳細はこちら。