少人数ながら知り合いを中心にアットホームな雰囲気のなかで、現代朗読の野々宮卯妙とパフォーマンスをおこなうことができた。
パートがはっきりと分かれているわけではないが、前半は「沈黙の朗読」、後半は「音楽瞑想」という流れになっている。
前半では夏目漱石の『夢十夜』から「第一夜」を、しだいに間合い(沈黙)が深くなっていく進行で。
後半は照明を完全に落として真っ暗ななかで、私の即興ピアノ演奏による音楽瞑想。
音楽瞑想では人によってさまざまな反応があらわれることがあって、昨夜は終わったら何人かの方が涙を流しておられた。
音がエモーショナルな部分に触れることもある。
うまく瞑想に誘導できれば、頭と身体が再起動したようにリフレッシュされ、すっきりすることもある。
うまく誘導にはいれないと、ごちゃごちゃと雑然とした言語思考が湧いて出て、止まらなくなってしまうこともある。
こちらとしてはなるべくそうならないように、静かに、慎重に音で誘導していくのだが、まあなかなか責任は持てない(笑)。
演奏しているほうは完全にマインドフルネス、瞑想状態、言語思考はどこかに行ってしまって頭のなか真っ白、ジャッジのないあるがままの自己肯定感、完全な感覚体になりきったフロー状態。
もうしわけないけれど、もっともシャープでディープな瞑想体験をしていたのは、おそらく私。
終演後はこちらで用意したワインとつまみでささやかながら歓談タイム。
とてもなごやかで、これも楽しかったな。
ご来場のみなさんの声をいただいているので、別項で紹介したい。
昨日来ていただいたみなさんにはまたリピートしていただきたいのと、まだ体験していない方にはぜひとも体験していただきたいなと思っている。
次回は5月20日(水)夜の開催です。
詳細はこちら。