2014年12月2日火曜日

ボイスコーチング「早口、緊張、浅い呼吸」

今日はオンラインではなく、直接羽根木の家においでいただいてのボイスコーチングをおこなった。
40代の会社員の男性。

部下や顧客になにか大切なことを伝えるときや、時間がかぎられた重要な会議において、内容が大切だと思えば思うほど不必要に緊張し、早口になって伝わりにくくなったり、言葉が不明瞭になって聞き返されたりして、あせってしまうという問題についての対処法。

あせったり緊張することで、まず自分の身体にどのような現象が起こっているかを客観視してもらった。
呼吸が浅くなったり、いそいでものをいおうとしたり、相手や自分自身にきちんと意識が向いていないといった現象が起きていることは、自覚されておられるようだったので、実際の場面でなにができるかをいっしょに検討してみた。

ここで役に立つのは共感的コミュニケーションだ。
自分の感情や現象に目をむけ、それがどのようなニーズから起こるのかを把握できれば、対処法も明確になってくる。
たとえば早口をなおすには、対症療法的には「ゆっくりしゃべる練習をする」などといった対処法がかんがえられるが、それは最終段階でおこなうことにして、より根源的な部分の「なぜ早口になってしまうのか」という部分に注目することで本質的な解決を見出そうというのが、私のとっている方法だ。

最終的には、今日も呼吸法や話し方、言葉の明瞭さを作る練習法などをいっしょにやったが、より重要なのは自分自身に起きている現象の客観的把握であるということを理解してもらうことにつとめた60分であった。

※水城ゆうのボイスコーチングについては、こちらをご覧ください。