ラジオ番組やオーディオブック製作をきっかけに朗読演出にたずさわるようになったので、最初のころはプロのナレーターやアナウンサー、声優といった人から相談されることが多かった。
声の仕事をしている人たちの悩みは、リップノイズが取れない、といった単純なものから、業界で生きのこれるように表現力を深めたいとか、オーディションの必勝法を知りたいといった専門性の高いものまでさまざまだった。
現代朗読協会がスタートした2006年ごろからは、プロだけでなく、ごく普通の会社員や主婦、学生といった人が、自分も表現をやってみたい、という動機で私のもとにやってくるようになった。
プロのアナウンサーやナレーターのように上手に読めるようになりたい、舞台俳優のように通る声になりたい、はっきりと響く声で読んだり話せるようになりたい、ひと前であがらないようにしたい、などとそのニーズもやや異なったものだったし、多様なものでもあった。
それはいま現在もつづいている。
そんな長年の過程のなかで気づいたことがある。
それは、
「多くの人が自分の声や話し方に悩みを持っている」
ということだ。
これを読んでいるあなたに問いたい。
「あなたは自分の声や話し方に問題を感じることがありますか?」
ない、といいきれる人はこのブログを読む必要はありません。
すこしでも「ある」と思った人は、この先を読んでください。
声や話し方の悩みのなかで一番多いのが、
「自分の声が嫌い」
というものだ。
そのほかにも典型的な悩みをあげてみることにする。
「声がとおらない/大きくはっきりと声を出せない」
「もごもごと滑舌が悪くてよく聞き返される」
「早口がなおらない」
「ひと前で緊張してしまい、思ったように話せない」
「自分のことや必要なことを相手にうまく伝えられない」
「声がかん高い 、あるいは低すぎる」
「吃音がある」
このなかにあなたもあてはまることがあるだろうか。
最初のころは私もこれらの悩みにひとつひとつ、対症療法的に対応したり、いっしょに試してもらったりして、解決の手助けをしていた。
それなりに効果はあったし、感謝されることも多かった。
しかし、最近になって、これらすべての声・話し方の悩みに共通する、あるベーシックな解決方法があることに気づいた。
そのベーシックな方法を応用することで、ほとんどすべての声・話し方の悩みを軽減したり、解消したりできることがわかった。
もっともそれは、私がお医者さんのように薬を処方したり手術するのではなく、みなさんが自分で自分のことに気づき、自分で改善する方法であり、私はただそれをお手伝いするだけだ。
だから「コーチング」という言葉を使っている。
ボイスコーチングはトレーナーとはちがう。
トレーニングを指導するわけではない。
解決の方向性をしめし、みずからそちらに進む方法をサポートするだけだ。
その人がどのような問題を持ち、その問題はどのようなことに起因し、どのような方向に解決の糸口があるのか、それを見極めるのが私の技能であるといえる。
興味がある方は相談してみてほしい。
オンラインでの相談だけなら、最初の20分は無料で受けられます。
※リアルタイムでのオンライン個人セッションをおこなっています。詳細はこちら。