参加者はすくなかったが、講座開催とおなじタイミングで持ちあがったうれしい話があった。
北海道の弟子屈町で活動している音読トレーナーの藤原直美が、そろそろ正式なアセスメントを経て音読療法士の資格を取得してもらおう、という話だ。
音読療法士という資格を持っているのは、現在、野々宮卯妙ひとりだ。
これは音読療法の体系をすべて理解し、またグループワークや個人セッションにも必須の共感的コミュニケーションについても十分な習得が進んでいる必要がある資格で、だれにでも渡せるものではない。
といって、そのための特別な講座やテストがあるわけではない。
すでに音読療法士となっている者と、音読療法のファウンダーである私がアセスメントをおこない、そのプロセスを経て認定されることになっている。
これまで野々宮につづく者がなかなかいなかったが、このたび藤原直美が資格認定候補となったことは、まことにめでたく、うれしいことだ。
話をもどすが、今回のボイスセラピー講座に参加してくれた男子学生は地元での就職が決まっていて、その仕事に音読療法を活かしたいのだという。
先日訪問したドイツ・フライブルクでも、数年前音読トレーナーになった遠藤なおみが彼の地で高齢者介護施設での音読ケアワークをつづけてくれている。
一昨年音読トレーナー資格を取得した石原まなみも、独自に音読カフェを開催している。
こんなふうにすこしずつではあるが音読療法の場が広がり、継続しつつあるというのは、本当にうれしいことだ。
そしてついに新音読療法士の誕生が近い。
音読療法士候補の藤原直美は、6月の音読トレーナー養成講座に参加してくれることになっている。
音読トレーナーや音読療法士をめざす人はぜひ参加してみてほしい。
また、トレーナー養成講座の受講資格要件となるボイスセラピー講座も、今週末・4月6日に開催することになっている。
こちらも都合をつけてご参加いただきたい。
◎4月6日:ボイスセラピー講座@国立
呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を学び、身につけるための講座です。この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。4月6日(土)10時からJR国立駅徒歩5分の会場にて開催。
◎6月14・15・16日:音読トレーナー養成講座
介護予防や健康促進ワークに最適な音読ワークをファシリテートできる「音読トレーナー」の資格を取得するための2泊3日の合宿形式講座を6月14日(金)夜から16日(日)の三日間にわたって、JR国立駅徒歩5分の会場で開催します。