監督はアラン・テイラーという人で、初めて名前を聞いたが、人気テレビシリーズの監督としてたくさん仕事をしている人みたいです。
いわずと知れたシュワちゃんで有名になったシリーズもので、これの前に「4」まであって、巨額予算(にもかかわらず)バカハリウッドSF映画が好物である私は、もちろん全部観てます。
最初の「ターミネーター」と「ターミネーター2」はジェームズ・キャメロンが監督で、それぞれ1984年1991年の公開なんですね。
そんなに昔だっけ。
この「ジェネシス」にもキャメロンが関わっていて、しかしノーギャラの友情出演(出てないけど)的な感じらしいです。
シュワちゃんが出演を引きうけるにあたって、キャメロンが関わることを助言したとか、要求したとか、なんかそういう話らしい。
ストーリーはちょっとややこしいです。
そもそもタイムパラドックスもので、論理が入り組んでいたり、そもそも破綻してるじゃないのという意見もあるなか、「ジェネシス」では4までとは世界設定がちがっていて、救世主のジョン・コナーの母親であるサラの子ども時代に起きたある事件がもとで、4までとは歴史が変わってしまった世界が舞台となっています。
タイムマシンによって歴史を変えようとするスカイネットと人間の戦いという設定を、さらにそもそもすでに歴史が変わってしまった世界で最初からターミネーターにタイムスリップ先で待ちかまえられているというややこしい話で、まあその分、アクションや破壊シーンはたっぷりとあるわけです。
映画のなかでものが壊れる、街が破壊される、ものすごい暴力がふるわれる、ということである種の爽快感を覚えることがあるのを、私は否定しません。
現実世界でそんなことが起こったらごめんだけど。
襲ってくるターミネーターはT-1000という、液体金属でできていてどんなものにでも姿を変えられるおそろしいやつがメインですが、さらにT-3000という進化形のやつも登場して、危機につぐ危機というストーリー展開です。
それに立ちむかうのは、こちら生身の人間とT-800という旧式のターミネーター(シュワちゃん)。
シュワルツネッガーが妙に若い顔から老人に近い年齢までの設定で出てきますが、これはシュワちゃんの若いころの顔をCGで役者に貼りつけて表現したもので、なんでもありだな、CG。
いっそ全部CGでいいじゃん、といいたくなるのが最近の傾向ではあります。
サラ・コナー役のエミリア・クラークという女優がちょっとぐっとくる感じで、小柄ながらボリューミーなボディが男性観客の消化を助けることでしょう(生唾いっぱい)。
なんとこの映画、3部作の1作めということで、あと2作、続編があるわけですね。
「スターウォーズ」にせよ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にせよ、巨額の収益システムとしてまだまだハリウッド映画は機能しているということでしょうか。
制作費は170億円くらいだそうです。
◎カフェ・オハナ(三軒茶屋)で共感的コミュニケーション(6.8)
6月8日(水)夜7時半から、恒例の三軒茶屋〈カフェ・オハナ〉での共感的コミュニケーション・ワークショップを開催。朗読と音楽のミニライブ付き。参加費1,000円+ワンオーダー。